未だに個人で放射線測定している人がどれほどいるか分かりませんが、DRCエラーのまま発注してしまった前回のバージョン から半年余を経て、その過程で得た知見をもとに小改良致しました。
回路図です。
主な変更点
- DRCエラーを克服(笑)
- スイッチング周波数を2割ほどダウン(低速化)
- LED電流制限抵抗の見直し
- 実装レイアウトの見直し
50%以下のデューティ比にならないとされる NE555 にダイオードを追加して、おおよそ 15〜18% のデューティ比で MOSFET のゲートをカチカチし、倍率2倍のコッククロフトを経て昇圧したものから 1/501 のフィードバックを得て最終的に J209γ 向けにアノード電圧 900V を作り出していますが、車のダッシュボード上において真夏も締め切った車内で連続測定・・・などという非常識なことやってると昇圧不良に陥ってしまってました。
NE555 の左側付近の 12kΩ と 68kΩ と 1000pF とでスイッチング周波数が定まるのですが、そんな昇圧不良に陥ったモジュールを取り出してきて 1000pF に 220pF ほどパラってやると・・・つまりスイッチング速度を2割ほど落としてやると無事復活を遂げたため、きっと定数がギリギリすぎるのだろうと、コンデンサを追加して速度を落とせるようにしました。
1200pF みたいな半端なコンデンサは入手しずらいため、PCB基板のほうはコンデンサを2つ並列接続できるように配慮しています。
ついでにテスト用の治具も作ってみました。
- 汎用ガイガー検波ユニット向け VREF の生成
- フィードバックピンの電圧測定(VREFと同じになっていれば成功)
という感じ。
フィードバックピンの測定をしていますが、ちゃんと 1.8V になってるので、アノード電圧 900V な状態でバッチリ稼働中、という風です。