J408×4で地表の放射線測定を開始
この前 西日本でも地表の放射能汚染が始まってる可能性がある という記事を書きまして、それ以降、ずっと地上高20cmとダッシュボード上と比較測定を続けていますが
屋根のない雨ざらしの場所 | 地上20cmのγ値 > ダッシュボード上のβγ値 | 関係が反転することは決してない |
屋根のある場所 | 地上20cmのγ値 ≦ ダッシュボード上のβγ値 | 場所によっては ≧ のところもある |
という結論に達しています。
ここ72時間の測定値を貼り付けます。
土・日・月・火と、あちこち移動してますが、燈線<青線 になっている時間帯は屋根のある場所に駐車してたとき。
燈線 が瞬間的にピコーン来てるのは道路を走行中でして、振動の影響を完全には否定し切れませんので参考値に留めておきますが、 燈線>青線 の状態が安定して続いている時間帯は屋根のない雨ざらしの場所に駐車していたときに完璧一致します。
雨ざらしの場所で 燈線<青線 が観測されることは99%ありません。
値としては十分に低い値ではありますものの、非常に不気味です。
そこで、余った管を使って、地表付近の継続測定を開始することにしました。
いつものとおり J209 を投入しても良いのですが、地表ということで出来るだけ地面に対する表面積を稼いだ方がいいかもしれないぞってことで、2011年製の新しい J408 を4管パラって蛍光管の FML27 ぽく使ってみたいと思います。
以前から何度か掲載してます 汎用ガイガー検波ユニット(ユニバーサル基板バージョン) に複数管むけ回路を追加しました。
PCB 版 でもいいのですが、ユニバーサル基板で作ったやつが余ってるもので、それを再利用です。
上半分が追加部分でして、管毎に 1MΩ+0.1μF でローパスフィルターを構成しています。
汎用ガイガー検波ユニット(下半分) のほう、手抜きで 1000V 向け部品定数のまま再掲してますが、J408 みたいな 400V 限定にするのであれば耐圧要件を緩和できます。(例:コッククロフトのコンデンサは100V→50Vへ)
ちなみに右下の LM662 周辺は今回は仕事してません。
右側で裏返ってる基板が 汎用ガイガー検波ユニット でして、左側の秋月C基板のところが複数管の検波回路。
両端のC基板を支えているのは金麦の段ボールです。
電源は セリアUSB充電器で作った なんちゃってPoE 回路 を利用しLAN線で給電です。
mbed のファームウェアは、20130827版で、GMInterrupt0〜GMInterrupt3 まで全て指定した4管モード。
高圧部に部品が触れると間違いなく一瞬で破壊しますので、各部品が中で動かないようビニールテープで固定し、防滴のためゴミ袋にくるんで庭先に設置します。
ゴミ袋にくるむとは言え防滴性能は著しく悪いので、日当たり悪くジメジメしてて、かつ直雨は食らわない場所を探します。
側溝の脇で、いかにも・・・ってポイントを見つけましたので、ちょっと幅が合ってないですが、とりあえずはここで測定開始することにします。
12/08 の19時までは屋内、12/9の21時からは屋外 です。
ともにβ遮蔽なしです。
我が家は土壁が出す放射線で、外よりも家の中のほうが放射線量が高い のですが、今回の設置場所は、その高めな屋内よりも更に +100cpm(@4管)ほども線量が高い状態ですねぇ。
12/10 の7時頃に少し反応が出てまして、ちょうど雨が降った時間帯になります。
地上1m高の J209 で測定しているほうは・・
さすがに J209 のほうは地上1mに設置ということもあってか周辺の BG が低い分、降雨による変化を大きく捉えています。
(CPM_0 の管はβ遮蔽なし、CPM_1 の管はβ遮蔽あり)
地表密着のJ408×4のほうは BG が高いので(その原因が地下の岩石由来なのかフクイチから飛んできた微量なセシウムなのか分かりませんが)、降雨に伴う変化は緩慢となりますが、降雨のたびに線量がステップ状に上昇して元に戻らなくなったりしないか、これから注視していきたいと思います。
※強いβ線を出す核種が降り注ぐことは自然ではありえないので、地表測定のほうはβ遮蔽なしで観測を続けます。