濃い雨・薄い雨

 ようやく梅雨本番という天候になってきました。
 兼業で百姓(田んぼ)も始めた身としても正に「恵みの雨」であります。


 そんな雨は、大気中に漂う天然ラドンを地表に落とす働きもあり、一般に降雨時には放射線量が高くなると言われています。
 屋外設置の超高感度ガイガー管は、そんな微細な変化をも見事に測定できています。


http://dl.ftrans.etr.jp/?6edabd3360c74fc5a7bc62ea39de7913bc81aed3.png
CPM_0 は β線γ線、CPM_1 は γ線 のみ


 700cpm 近くまで上昇する「濃い雨」のほか、同じくらいの降り具合でも殆ど線量に反応しない「薄い雨」とがあることが最近わかってきました。
 核種調査できる機材がないので断定はできないものの、数時間かけて減衰していくので、「濃い雨」の主成分はフクイチ由来のものではなく天然ラドン半減期は数時間)だろうと推測していますけど、大気中のラドンが雨で地面に降下する、というメカニズムであるのなら雨の度に似たような変化をしないといけない気がします。


 なぜに放射線量(たぶんラドン濃度)が上がらない「雨」があるのでしょう・・・?
 「実のところ311前まではこんな風じゃなかったですよ」とかでなければいいのですが。
 私は311前には測定していないので、前後で変化を比較できません。


 地表汚染が取り返しが付かないほどに進行しない限りは空間線量には現れ得ません。
(空間線量の数値が上がるほどに地表汚染が進行したら、もう完全に手遅れ)


 そろそろ地表線量の継続調査をし始めないと〜と思いながら、先月実家に取り付けた線量計のデータも確認してみます。


 実家(北陸)の設置場所は、余った屋根瓦が積んである小屋(壁はなく屋根だけ)の中で、どうもその屋根瓦が放射線を出しているらしく、その線量は我が家の放射線を出す土壁よりも高め。


 γのみで 600cpm 弱、β+γで 650cpm 前後 という BG 環境。
(ともに使用管は我が家のモニタリングポストと同じ J209 )


 BG が高いと微妙な変化が埋もれるので、条件の良い場所に移そうと思ってまして、それまで生測定値は非公開です。
(我が家の測定値はリアルタイム値を公開中で、当ブログのどっかのリンクをクリックした先にあります)


 そんな少々条件の悪い実家の測定グラフ


http://dl.ftrans.etr.jp/?6fae8205991346dea95fbdf31debb50c2c83f115.png


 かなり激しく雨が降っているらしいのですが、屋根瓦の出す放射線に埋もれてしまい、あまり大きくは変化を捉えていませんが、昨日(6/21)19時前後に、これまで見たことにない角度で急上昇する線量の記録が残されていました。
 800cpm超えは初めてで、減衰速度もこれまでにない急減少具合です。(90分ほどで元に戻ってます)


 ちょっとこれは普通じゃない変化なのですが、いったい何に反応しているでしょう。。。
 単管パイプで遮蔽してあるほうも同じ変化なので、γ線に反応していることだけは確かなのですが。


 「濃い雨」「薄い雨」の違いがある原因を知りたいところです。