西日本でも地表の放射能汚染が始まってる可能性がある

 4000〜5000cpm/μSV/h 程度の感度を有する高感度ガイガー管を1年近く前から車載させ、移動測定しています。
 同じ道を日を変えて何度も通ってるうちに「いつ通っても高めになる地帯」という、所謂プチスポットの傾向も掴めてきました。


 たとえば 金山駅の東200mほどにある波寄街園から流町交差点までの間の中央線に沿った市道放射線量は周辺より平均で2割ほど高いぽい感じなのですが、この中央線沿いの市道は、金山から鶴舞までコンスタントに高め傾向を示します。
 鉄道軌道の砕石に含まれる鉱物由来の何かなのか、蒸気機関車の時代に石炭を燃やして排出された何かが沿線に積もったせいなのか、核種が分からないので細かいことは分かりませんが、そのような数百メートルもの広い範囲における傾向は天然由来(非フクイチ)だろうと思われますが、広い範囲は天然由来の可能性が高いとは言え 新東名で線量が高かったのは島田市焼却場付近だった みたいに、事情によっては本当に天然由来なのかどうか怪しい地点もあります。


 その反面、東名で出会った放射能汚染が疑われるトラック のように、局所的に大きな変化を記録する場合、関東圏におけるホットスポット同様にフクイチ由来の何かを疑わざるを得ません。



 私の車は普段、ホームセンターで10万円くらいで売られている格安の支柱式の簡易カーポートの下に置いています。
 支柱3本で屋根(ポリカの波板)を支えているだけで壁はないので、ちゃんとしたガレージと違って青空駐車に限りなく近い状態なのではありますが、それでも多少の雨は凌げています。


 いつもは何も考えずにカーポートの下に駐車させているのですが、この前の日曜日はたまたまカーポートのない隣に駐車してみたんですよ。
 路面は同じタイミングで施工されたコンクリート。その時期は311より遙か昔のことです。
 車の移動距離は真横へ2mほどで、カーポートの屋根の有無以外、条件は全く同じ、天候は快晴です。


 車載ガイガーは駐車時も 24時間365日 連続稼働させており、車載ルーターを介してリアルタイムに測定値をログールに飛ばして記録しているわけですが、日曜のグラフをみて驚愕の事実が!
 

http://dl.ftrans.etr.jp/?863db7018682499c89bbfd44f1bcb140ee523d76.png


 CPM_0ダッシュボード上(地上1.5m)、CPM_1 が車体底(地上20cm) で、それぞれ放射線量を記録していますが、カーポートのないところへ移動させた時間から CPM_1 の測定値が明らかに上昇し、買い物から戻って元のカーポートの下へ戻したら線量も元通りに下がっています。


 この現象を理解するに当たって、まず先に3つの前提原則を理解してください。

  • CPM_1 は1.8mm厚の単管パイプにてβ線を遮蔽してあるのに対して CPM_0β線を遮蔽していないので、遮蔽されたβ線の分だけ CPM_1CPM_0 よりも低い線量値を示すのが本来。
  • 地上1.5mと地上20cmとの違いは、地中の線源からの距離でみたら誤差みたいな違いでしかなく、地中深くの天然鉱物を由来とする放射線の地上への影響は、この程度の地上高の違いには影響しない。
  • 放射線の強さは線源からの距離に反比例するので、測定地点の地上高の違いで測定値が変わるときは、線源が地表面(もしくは地中の浅い地点)に存在する可能性を疑うべき

 隣2mに移動させただけで地下の鉱物構造が変わるはずもありません。
 その事実、地上高1.5m に設置してある CPM_0 には有為な変化は記録されていません。


 それなのに、地上20cm の CPM_1 は明らかに有為な変化を呈しています。
 β線は単管パイプにて概ね遮蔽されているので、この線量変化の主因はγ線であり、その線源の存在位置は地表面だろうと推測されます。


 カーポートのある地表面よりもカーポートのない地表面のほうが明らかに放射線量が高い
 この違いを作った原因? そりゃ誰が見ても雨しかないでしょ

 
 先週の台風で降った雨は、9月の台風のときと同じでいつもどおりの薄い雨 でしたけれど、7月に降った非常に濃い雨 はフクイチ(もしくは秘密にされている他の原発事故)由来なのではないかと私は疑っており、その時の雨の成分が路面に沈着しているような気がしてなりません。(それ以前は測定していないだけなので、以前にも濃い雨が降った可能性もあります)


 買い物に出かけている間は、CPM_1 の測定値が更に上がっています。
 振動によるノイズが気にかかるところですが、同じ振動を受けている CPM_0 と見比べれば、測定値に大きく影響を及ぼすほどでもなく、主に路面の放射線量の変化を捉えていると考えて差し支えないでしょう。
 自宅の駐車場はコンクリート舗装ですが、同じ雨ざらしであっても、アスファルト路面は更に放射線量が高め。
 アスファルトの方が表面に怪しい成分が沈着しやすいため(コンクリートは洗い流されやすいため)ではないかなと思います。


 土壌から 28bq/kg ほどの放射性セシウムが検出された豊橋市山田二番町 にでも出かけて、私の車載ガイガーだったら何cpmの変化を示すかによって、相対的に自宅駐車場の汚染の程度を類推するしかないですかねー


 地表面に着眼すると、ゆっくりではあるものの西日本でも着実に汚染が進行している可能性があります。


 このまま汚染が進行し続け、地上1m に設置された測定器にさえ反応し始めるようになったら、もうすっかり手遅れ。
 そんなときは、既に住めない土地になっちゃった後ですよ。


追記(2014/02/02)
 2013/07/26・7/24 に次ぐ中くらいの濃さの雨が 2/2・1/30 に降りました。
 好まざる事態が 1/26 の週の前半に発生した可能性があります。
 測定値の記事は、それぞれ 2/2の記事1/31の記事 をご覧ください。