「ここは刑務所か」の県議が自殺

小泉氏死亡、自殺か 病院非難でブログ炎上


(前略)
 小泉県議は5日に更新したブログで、盛岡市の県立中央病院を受診した際に番号で呼ばれたことに腹を立て、「刑務所に来たんじゃない」「会計をすっぽかして帰ったものの、まだ腹の虫が収まりません」などと書き込んだ。非難が殺到してブログを閉鎖。17日に記者会見し「公人の立場を忘れ、思慮に欠けた不適切な表現を公開した」と謝罪した。県議会と県には21日までに苦情や議員辞職を求めるメールと電話が計762件寄せられた。
(後略)


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130625-00000019-mai-soci

 死んで詫びる必要があるほどの重罪か?
 全くそう思わない。


 私も 以前の記事

今じゃ献血ルームに行っても番号札を渡され「何番さーん」って、まるで検体番号か試料番号のように呼ばれますが、「なんで名前(苗字)で呼んでくれないのか、そのほうが呼ばれたとき分かりやすい」って言ったら、個人情報保護が何とかカンとか、だそうで。

みたいに書いたように、番号呼び出しにあまり良い印象を抱かない者の一人だ。


 ブログが炎上♪なんて、私も一度でいいから体験してみたいくらいで、批判してくる人のコメントをニヤニヤして眺めていればいいと不真面目な私は思うんですが、この岩手県議はよっぽど真面目な人だったのだろう。
(ちょっと「瞬間湯沸かし器」的な部分があったのは玉の瑕として)


 放っておけば日常よくあるネット上のお祭りだけで済むものを、わざわざ「大炎上」させるべく油を注いだのはテレビや新聞と言ったメディアの連中の仕業だ。
 しょぼい1年生県議のところへは総出で押しかけるくせに勝俣の豪邸には全く出向かない。



 実に他愛もないことで人を死に追い込むほどに叩く集団(人)がいる一方、命をもって償っても償いきれないような大罪を為したものたちが警視庁のSPに護衛されて悠々と余生を満喫している。


 学校のイジメ問題も、大概は似たようなもんだ。
 ほんの些細な被害者の「配慮不足」がキッカケになって、それをネタに周囲が加害行為を増進させる構図。
 そんな事件があると「被害者にも非がある」と必ず言う人が出る。


 確かに被害者の非はゼロではないかもしれないが、加害者の非が 100 だとしたら被害者の非は 1 くらいの割合であることが多いにもかかわらず、被害者の非がゼロでないことを理由に「被害者にも非がある」と因縁をつける。


 今回の県議にも非はあるのは事実だが、原発の責任すら取らない経産省の役人の非を 100 とするならば、県議の非なんて 0.001 以下の、それこそND(測定限界未満)だ。


 「非がゼロ」なんて人はこの世に存在しない。
 それなのに「非がゼロでなかったことを理由に徹底的に叩く」


 「イジメをやめよう」と口先だけのメディアが卑屈なイジメの先陣を切っている。