DRC エラーな基板を注文してしまっていたらしい
個人向けとして一般的なガイガー管 SBM-20 に比べて20〜30倍の測定感度を持つ、超高感度なガイガーカウンターを製作・設置したうえで、未だ 24h365d 計測を続けていて、異常な観測値が測定されたときには 濃い雨 でタグ付けした上で記事にしています。
(時々見落として記事にするのを忘れることもありますが)
測定回路のほうも試行錯誤を経て幾度か改変を繰り返し、現在の観測機材で用いているのは 昨年の今頃に製作した「新・汎用ガイガー検波ユニット」 となっております。
ここに至るまでの変遷については、Mark2互換機 というタグでまとめてあります。
なんでそんな変なタグ名なんだ?って疑問の方を含めて興味ある方は過去を追っかけて下さい。
NE555 をデューティ比15%で稼働させる裏技を用いることで、かなりシンプルに(少ない部品点数で)高昇圧を達成。
これを 中国の基板屋さんに基板にしてもらって 屋外で実運用しているのですが、通電1年で測定に問題(昇圧不良)を生じるようになってきてしまいました。
精査する手段(道具)がない状態ではありますが、自分なりに心当たりがあります。
900V の高電圧が印可される信号線の、わずか 0.5mm 横にベタアース
いやぁ、ベタアースを試してみたい年頃だったもんで、Eagle のデフォルト設定(絶縁間隔)のままベタアース引いちゃったんですよ、あはは。
900V の 0.5mm 横がベタアースということで、もともと絶縁抵抗が低いところにもってきて、1年の屋外利用で基板が吸湿したことで更に絶縁抵抗が下がって、湿度への耐性がなくなってしまった、という風だろうと推測しました。
まぁいわゆる設計不良ってやつですな。
そこら辺を見直しつつ他にも、インダクタの置き場に余裕を持たせたり、ガイガー管のアノード接続を 秋月のφ6.3mmのヒューズホルダー に合わせたり、基板に小改良を施したうえで、また中国の基板屋さんに注文してたんですね。
んで無事に届いたのですが、部品を実装してみると動かないんですよ。
まったく昇圧ができてない。
外れ部品を引き当てた上で載せてしまったん?
特定するのも面倒だもんで、別の1枚にも同じように実装してみたんですが、これもまた動かない。
おいおい基板の製造不良か?
って不信感MAX で基板を精査してみると
具体的な昇圧電圧を外部から受け付ける信号線が、他のランドに接触してるじゃないですか!
(このランドは GND なので、GND ということは「昇圧しなくて結構」って意味になる)
届いた 12枚 すべて検品すると全く同じになってます。
これは、まさか・・・
発注時点のガーバーファイルは別に固めてあるので、それを紐解いてみると・・・
ぎゃぁあああああ
まさか、DRC チェックが通らない基板を注文していたとは・・・
飲みながら注文したのかどうか、発注当時の記憶はありませんが、自分でもこれはちょっとありえない。。。
パターンカット&ジャンパーで処置し、なんとか無事に完成♪
とりあえず後は実地運用で耐候性能を評価する、だな。
車載してるほうはダッシュボードの上という非常に過酷な環境ですので、そこでしばらくテストしてみます。
mbed も古いし、ESP32 でガイガーカウンター作ってみます?
福島県の下水処理施設からの汚泥の放射線測定結果をみると、未だ散発的に放射性ヨウ素が検出されていますし、そもそもフクイチは手つかず絶賛放置してるだけなんだから備えは必要ですからね。
平成29年1月1日〜平成29年4月30日
県北浄化センター
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/216953.pdf
県中浄化センター
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/216954.pdf
あだたら清流センター
http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/216955.pdf
(留意点)
グラフの縦軸が、悪意を感じるほどに過大になってます。
そのせいで(そのおかげで)、測定結果が低い次元に張り付いていて問題ないように見えますがトリックです。
かなり見にくいですが、グラフは無視して左側の小さな表の中の実数値をご覧下さい。
医療用放射性物質(PET)の影響という大本営発表を信じる方は、他の都市でも同様に散発的に放射性ヨウ素が検出されないといけませんのでご自身で比較ください。