昨日は200円で売られていたダイソーUSB充電ライターを使って 発火装置 聖火の点火アシスト装置を試作してみましたが、「充電器が組み込まれたリチウムポリマー充電池」として捉えると、単なる 発火装置(略)として使うには勿体ない代物です。
予備を兼ねて2つ買ってあったので、残る片方も動員することに致します。
左側はダイソーのUSB充電ライターですけれど、さて右側は?
たぶん今はセリア以外でも扱われていると思いますが、3年ほど前に記事にしたうえで、大量に買い込んでおいた USBチャージャー・充電用電池BOX USBポート付き です。
勘のいい人なら、もうこの時点で結末が分かって、半田ごてのコンセントを差し込んでいることでしょう。
1.
左の写真は切り方が雑ですけれど、こんな風に底の部分を撤去します。
ニッパで強引にやるとこうなります。もっと上手に切るといいのですが。
2.
蓋のほうも同様に底を抜きます。
今度はキレイに出来ました。
内面の小さな凸も削っておくといいです。
3.
乾電池のスナップ端子を入れ替えておきます。
写真の角度で見て、右側がマイナス、左側がプラス、です。
マイナス側のバネは長すぎると後で邪魔になるので、適当に切断しておくといいです。
4.
USB充電ライターを分解し基板を摘出します。
スイッチとして使われている表面実装な MOSFET をバイパスする感じに、0.9A くらいのポリスイッチ でジャンパします。
ちなみに発熱体(ニクロム線のユニット)は今回は必要ないので撤去です。悪いことには使わないように。
(注記)
ポリスイッチじゃなくてテキトーなリードでジャンパーしても動作しますが、昇圧回路の出力側でショートさせてしまうと、インダクタとダイオードを介してリポ電池がショート状態になります。
これはチョッパ昇圧回路の宿命なのですが、元々のUSBチャージャーが想定している乾電池やNiMH充電池などと違ってリポ電池は遙かに危険なので、できる限りポリスイッチは省略しないで下さい。
リセッタブルじゃない1Aくらいのヒューズ でも構いません。
5.
元のケースに仕舞い込んで、USBチャージャーに填め込みます。
端子は、上がマイナスで下がプラスです。
マイナスはバネの残骸を使って、プラス側は元々のスナップを外してダイレクトに半田付けしています。
必要に応じて、接着剤やホットボンドを使って固定したうえで、USBチャージャーの蓋を戻します。
以上で完成♪
なかなかいい感じでしょ?
外観・機能ともにパーフェクト♪な出来映えです。
(注意)
USBチャージャーは、過放電防止の機構が備わっていないため、バッテリーの電気を完全に搾り取ります。
リポ電池は過放電に弱いので、過放電させないように注意して使ってください。
(追記)
タクトスイッチを押したら約11秒ほど通電させたり、充電時にランプ点滅させたり、そんなことを司ってるのが基板に載ってる 8ピンSOP 部品ですが残念ながら刻印が消えてしまってます。
しかし、1ピンが電源、8ピンがGND である点から、PICマイコン ではないかと疑っています。
AVR関連は手持ちあるものの PICはないため試せていないですが、謎のチップを取り外した上で、ピンアサイン的に8ピンな 12F シリーズに換装させることが出来そうな気がします。
1〜2KB分のプログラムしか書けないですが、あんなことや、こんなことや・・・色々と深く遊べそうですよ、こいつは。
使えそうな気がする8ビットSOP8ピンPIC(秋月扱い分)
12F675T-I/SN | 70円 |
12F635T-I/SN | 80円 |
12F629T-I/SN | 90円 |
12F1822-I/SN | 110円 |
12F683T-I/SN | 5個で750円 |
PIC環境のある方は、是非とも挑戦してみてください!
(んで、結果をコメントくださいませ)
(追記)2016/10/01
300円なモバイルバッテリーがダイソーから売り出されました。
容量も 3.7V2000mAh とライターとは比較にならないですし、モバイルバッテリーが欲しい人は完成品をダイソーに買いに行って下さい。
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