太陽光発電 インバーター修理
独立型太陽光発電むけ電源切替機の改良 の中でも書きましたが、4年ほどメインで使ってた COTEK 製の 48V1500VA な正弦波インバーターが絶不調。
症状としては起動時に AC100V で立ち上がらず、テスター読みで AC50V 前後をフラフラするというもの。
何度か起動トライさせていると AC100V 出力での起動に成功するという感じで、完璧に壊れたわけではありません。
この手の「不安定」という場合、たいていはコンデンサがやられている程度が多いので、「壊れたから買い換えよう〜」という安い商品でもありませんし、駄目モトで分解してみましょうか。
大きく分けて放熱板の下半分が AC100V に昇圧してる部分で、放熱板の上の基板が制御回路のよう。
昇圧部には巨大なコンデンサがいくつか配置されていますが、目視では異常なし
昇圧部に異常があれば稼働中に突然ヘタれたりするはずで、私の場合ではいったん起動成功すれば後は絶好調なので、昇圧部ではなく制御回路が悪いだろうとあたりを付けて、制御基板を摘出し詳細に調べようと思いますれば・・・
こいつは明らかに逝ってますねぇ
220μF/25V、あまり良い噂を聞かない JAMICON 製・・・
結構いい値段する機械なんだから、こんな部分で二流メーカーのコンデンサ使わないでくれよ・・・
ということでシャキっと交換♪
写真は割愛しますが、コンデンサ1個(数十円)を交換しただけで不安定症状は完治し、修理成功♪
このモデルは外部からリモートコントロールするためのスイッチはあるものの端子が出ていない(背面にオプションを接続するためのモジュラージャックが出ているが仕様が公開されていない)ので、分解ついでにスイッチ付近を解析して、リモートコントロール用の配線を自前で引き出しておきます。
スイッチ中点は OFF で、ON にすると DC48V(実際にはバッテリー電圧)でリレーが作動、はデフォの動作。
REMOTE 側にスイッチした状態で外部に引き出した線をショートさせるとリレーが作動して ON と等価、という算段。
スイッチに REMOTE という位置がなく、単純に ON/OFF しかないインバーターの場合も、同様にスイッチをバイパスする感じで外に引き出して、スイッチがやってるのと同じように「外で短絡」させてやると、「スイッチは OFF だけど起動する」というリモートコントロール仕様に改造できるかと思います。
さらについでに、直流系統の配線にヒューズ入りの 開閉器(ナイフスイッチ) も増設しときます。
使った板は木目から分かるとおり 先日の余り品 ですが。。
これまでノンヒューズ・バッテリー直結で使ってまして、何か意図しないことが起きると 14sq の銅線が溶けるのが早いか/バッテリーが破裂するのが早いか、って風でしたので・・・
配線をいじるときも、外に置いたバッテリーの端子を外しに行くのを億劫がって、(十分に気をつけつつ)活線作業してましたしぃ・・・
バッテリーへ向かう主幹は 60A とし、MPPT充電器へは 20A、残り負荷系に 15A/20A/30A と3系統を準備しました。
予備品として保管してた 600VAインバーター を 15A に、今回修理した 1500VA を 30A に、それぞれ繋いでおきます。
右写真、赤白緑黒と4線が見えますが、5.5sq の 4CT線を 赤白/緑黒 というペアで使うことで 11sq 相当にしているだけのことで深い意味はありません。
(作業中に 14sq のストックが尽きた)
直流なので +/- を逆接すると大変なことが起きます。
私みたいに溶接用のキャブケーブルを使ってて、被覆色で+と−を区別できないときは、特にきっちり印を付けておきましょう。
※上から順に 600VAインバーター、1500VAインバーター、GTI、手前(左)が充電コントローラ です。
残る 20A には何を繋ぐつもりなんだい? って話になるかと思いますが、見つけてしまったんですよ!。
(中古で)5000円前後の、優秀なインバーター 兼 自動電源切替機 を!!!
これを書いてる時点では「インバーター 兼 自動電源切替機」は確保済みでして、既に軽くデータ取りは済ませてますけど、自分で言うのもなんですが、独立型で始めようと思っておられる方にとって、かなり需要ある記事になりそうな気がしてます。
乞うご期待〜♪ってことでよろしくお願いします。
(追記)2014/06/16
乞うご期待〜の続きを書きました。
独立型太陽光発電 UPSを華麗に組み合わせる (前編) をどうぞ