疎開できる人は早々に疎開したほうがいい

 避難区域30キロ圏ということだが、その30キロ圏から遠く離れた江戸川(利根川)で取水された水道水にすら高濃度(平常基準値10bqの20倍、幼児向け非常時基準値の2倍)の放射能が検出されたことから見て、事態は極めて深刻な状態と思う。
 実は50キロ圏(できれば100キロ圏)を避難させないといけない事態なのではないだろうか。


 燃料プールへの放水(冷却)の成否が全て、みたいな報道が続けられているが、問題は手つかずに近い状態で放置されている格納容器のほうである。


 わざわざ核心から逸らして的外れな報道で国民を騙すのは、地震の前から始まっていたが今でも全く変わらない。
 正反対の嘘をつくことも時々あるが、今回の場合は真実の中から報道する内容を選別して報道している、というべきか。


 「ただちに健康に害を及ぼすものではない」から「ただちに」の枕詞を外せない理由は視聴者が察しろ、と言うのか?


飲料水の許容値

言葉 乳幼児 大人
健康に害を及ぼさない 10bq 10bq
ただちに健康に害を及ぼさない 100bp 300bq

 まさに行間を読む能力を試されている。


 この際だから、疎開できる人は早々に疎開したほうがいい。
 「危ないから逃げ出せ」って言ってるんじゃない。
 限られた飲料水や食料を、疎開できない人に出来るだけ多く回せるように、疎開できる人は疎開しろ、と。


補足
WHOの定める平常時のガイドラインコピー) の 203頁、放射性ヨウ素131I)の場合を 10bq と定めている
WHOの定める緊急時のガイドラインコピー) の 13頁、放射性ヨウ素の場合を 100bq と定めている