ドラ泣き?それはないだろ

 STAND BY ME ドラえもん、見てきました。
 半年前に見に行った 新・のび太の大魔境 の予告で 3D ということで少々興味ありましたし。


 新しいストーリーか?と思ってたら、完全な期待はずれで、単行本の「おいしい話」を無理くり繋ぎ合わせたような感じ。
 テレビシリーズならば、10分×4回 くらいで済まされる原作の話を 100分余 に引き延ばしたと言うと言い過ぎ?


 「おいしい話」を繋ぎ合わせて、最後に6巻「さようならドラえもん」と7巻「帰ってきたドラえもん」で何とか泣かせようという魂胆があまりに露骨すぎて、原作を知りすぎていることもあって、かなり冷めてしまいました。


 藤子不二雄さんが他界されてしまって、取り巻きが勝手にドラえもんを弄ってますが、なんかドラえもんに対する愛情が足りないんですよ。
 「足りない」と指摘したら「そんなことない」と反論してくるだろうけど、優先順位の付け方がきっと違うはず。

 
 セワシが「当初の約束に背いたら電気ショック」というプログラムをドラえもんに組み込んだことになっていますが、ドラえもんは子守ロボットであって、セワシの召使いロボットじゃない!(怒)


 結論、あれで ドラ泣き は出来ません!


 すっかりドラえもんが「商業商品」となってしまっているので、主なき今、ドラえもんをコントロールするのは大変に難しいのは分かりますが、パナソニックとか恐らくスポンサーの固有名詞を映画の中で使うって、どう考えても脱線しすぎてます。


 私が「ドラ泣き」するとしたら、同人作家さんの作った最終話 の方だろうなぁ
 当時あちこちに出回ってた最終話の案を集めてきてまとめた作品で、ペンネーム 「田嶋・T・安恵」 さんのオリジナルストーリーではないそうですが、今でも PDF を読み返すと涙なしに読み切れません。


2007/05/29 ドラえもんの最終話


 絶対に実現はしないでしょうが、もし映画になれば、たぶん確実に大声でドラ泣きしてしまいそうです。