「油断すると放射線に負ける」と遂に福島市が認める


放射線に負けないからだを作ろう  by 福島市




 最初に見たときは、誰かが勝手につくったパロディかと錯覚しましたが、どうやら 福島市の公式ホームページに掲載されているもの のようです。
 全文は別に読んで頂くとして、福島市が警鐘を鳴らしている極めて重要な箇所を抜粋します。


食品を選ぶときは・・・

  • 産地や品目が偏らないようにする

 家庭菜園など論外として、市場には基準値を満たした安全な食材しか流通していない筈なわけですが、それであっても、特定の産地や品目に偏った食生活をしていると「放射線に負けてしまう」そうです。
 偏ってはいけない産地や品目の具体例が書いてありませんが、その最も重要な点は そこら辺は察してください だと。
 つまり、食品の放射線基準は、「たまに食べるくらいは差し支えないが、偏ってはいけない」という基準だったようです。


調理方法

  • 皮や外葉をむいてから、流水で十分に洗いましょう
  • ゆでる(ゆで汁は捨てる)

 洗い足りないと追加被曝してしまうような食材が流通しているとのことです。
 十分に洗ったうえで、更に茹でて、その茹で汁も捨てて食する必要があるそうで、ずばり 生食禁止
 摘みたてのイチゴなどの果実を美味しそうに頬張る園児のニュースを時々目にしますが、あれは決してやってはいけない最たる例だということです。


速やかに排泄

  • たまった不要なものをからだの外に、できるだけ早く出してしまいましょう

 「たまった不要なもの」とは一体なんでしょう?
 しかも「できるだけ早く」と念押ししています。
 毒物を誤って摂取してしまったときの書き方に似てますが気のせいでしょうか。


 多少の便秘くらい普通は健康に影響しないと思いますが、福島市によると「たまった不要なもの」を「できるだけ早く」排泄せずに放置しておくと放射線に負けてしまうそうです。
 今朝のうんちがいつから「たまった不要なもの」なのか知るのは厳しいと思いますが、「できるだけ早く」とかボカさないで、「何時間以内に」と数値目標も併記すべき。
 あと、もしストロンチウムを取り込んでしまったときの排出方法も書いて欲しいところです。


きちんと食べて放射性物質を取り込みにくくする

  • 放射性物質と性質が似ているミネラルを蓄えて、少しでも放射性物質が取り込まれるのを防ぎましょう
    • ヨウ素(昆布・ひじきなど)
    • カリウム(じゃがいも・野菜・果実、肉、魚など)
    • 鉄(ひじき・かつお・ほうれん草など)
    • カルシウム(ひじき・乳製品・小魚など)

 事故から3年以上が経過しましたが、放射性ヨウ素への警戒を解いてはいけないようです。
 カリウムを取ることでどの放射性物質を取り込みにくくできるのか知りませんが、野菜や果実を「茹でて、茹で汁を捨てる」と料理して良いのでしょうか。
 鉄やカルシウムの摂取を呼びかけているのは、ストロンチウムが取り込まれるのを防止する目的だろうと思うんですが、地元近海の魚すらストロンチウム検査を行っていないわけで、なにを防ごうとしているのか全く意味不明・・・
 「産地・品目が偏らないように」という最初の注意は「漁場・魚種が偏らないように」という意味でもあるのでしょうから、ここでも省略せずに明記しておくべきです。


放射線に負けない体をつくるための食事
 もうこれに至っては・・・
 食事の工夫によって放射線に勝てるそうで、放射線に負ける人は食生活が悪いせいだと・・・



 都市部からの避難を禁止し、焼夷弾は大したことないとうそぶいたうえで

等々を「国民に指導した」当時と寸分違わず、いま全く一緒の状態ですよ、これ。


 官僚の時間稼ぎのためだけに、また玉砕させられます。