その2 の続きです。
パズルの解答・・・と偉そうに書きたいところですが、ペタペタ作業風景を並べときます。
床の張り替えにチャレンジする予定の人にとって、何かヒントになりますように。
幅木を外せば釘に対面できる雰囲気でもなかったので(釘の位置を手探ると更に奥)、幅木を付けたまま作業と相成ります。
もともと旧材が合板で、かつ朽ちているので、指の力だけでもかなり破砕できるのですが、指でどうにもならない箇所は鑿(のみ)で穿ります。
ここで断っておきますが、朽ちた安物の合板床材ゆえに可能な芸当であって、まかり間違えても 天然無垢板を相手に張り替えを挑んではいけません!
もしどうしてもという方は幅木の中にのみ釘が埋まっていることを確認してからにしましょう。
幅木の中でなく壁の中に釘があるパターンで、天然木を相手に「鑿で破砕」は気が遠くなるほどの手間がかかるはず!
廊下の形状に応じて、丸鋸で切っていく作業に突入します。
丸鋸は簡単に指を切り落としますので、無理な切り方は絶対に止めときます。
丸鋸に恐らくは標準で付いているであろうガイドには、テキトーな板を付けて長くして使います。
標準ガイドのままだと真っ直ぐに切れませんが、写真左のように30〜50cmほどの添え木を張り付けて使うと、1800mm すら概ね真っ直ぐに切り落とせるようになります。
(写真奥に支えの端材が写ってますが、実際には左に退かしてから切ってます、端材を一緒に切らないよう注意)
短辺を切断するときは、長辺に対する垂直が大事なので垂直定規も必須。
写真右のように切断する際、床を一緒に切ってしまわないよう材料の下に端材を置いて床から浮かして切りますけど、決して 丸鋸の右側の材料の下に端材を入れて支えてはいけません
丸鋸で切り進めていって、刃が向こう側に辿り着いて完全に切断完了する瞬間に右側の材料が、文字どおり「切り落ちる」ようにします。
端材で支えていると切り落ちなくなってしまい、手前に材料が吹っ飛んできたり、手前に丸鋸が吹っ飛んできたりします。
丸鋸では材料の右側を切り落とす くどいようですが、これだけは絶対に守って下さい。
床材と床材とは、残した「さね」を使って繋げます。
廊下の両端、幅木に隠れる部分に「さね」は必要ありませんので、生かす「さね」を十分に吟味しましょう。
床材を180°回転させて反対側から採寸、切り落としたら戻して貼り付け が基本動作になります。
(言ってる意味が分からないと思うけど、実際に作業やり出すと分かると思う)
マーキングするときは、丸鋸の刃の幅をイメージして印つけたほうがいいです。
刃の幅と比べて細い/太いだと、マーキングのどっち側か迷ってしまいますので。
壁の中に釘を残してあるので、避けるため釘の位置にあわせてえぐっておきます。(あまり大きくえぐると見えてしまう)
なんか書いてるの面倒になってきたので、いきなり完成!
掃除をしていないことが丸わかり(笑)
サッシのところは古い床材を残しましたが、「さね」の形が似た新材を買ってきたので接合部は自然です。
幅木への納まり具合も上々♪
撮影時間が違う(上は昼間の太陽光、下は電球色蛍光灯)ので色温度が全く変わっちゃってますが、、
パズルの模範解答?
たぶんみんなパズルが違うから、私の例を書いても意味がないのと、この記事を書くテンションが下がってきて全てにおいて面倒になってきたので割愛!
ヒントというか、コツとしては、もっとも込み入った箇所の「パズル」を先に考えておいて、平凡なところはそれに合わせる、という感じかな。
後半は、最後の1枚をどうするか、を気に掛けておく、と。
とりあえず最終的に床材の余りは1枚の1/3ほどに留まったので、上手くいったことにしましょう。
60cmほどの区間だけ採寸ミスって(丸鋸の刃の厚みを考慮し損ねて)5mmほどの隙間を作っちゃったので、すきまテープで誤魔化す・・・と。
これで完璧!という風になったら、もう一度パネルを全て剥がして、順番にパネルを置きつつ「さね」に釘を打って固定していきますが、フロア釘は抜くことを前提にして作られていないので、いったん釘を打ち込んじゃったら、もう床材を破壊しない限り「張り直し」は出来ません。
乾燥した時期にやったので、多湿の時期になって「反り返り」がないとも限らないし、そもそも受け渡しの決まった商売物でもありません。
歩くと場所によってキュッキュッと音がしますが、これはこれで「鶯張りに仕上げてみた」と言い張れなくもない気がしますので、当分は釘なしで放置決定〜
床下のメンテナンスもやりやすいですしぃ。