ボストン爆弾事件とイラクやアフガンでの「誤爆」と何が違うのか

 北朝鮮のミサイル祭りが終わったと思いきや今度はボストン爆弾テロ事件
 在日米軍も中国との合同演習に参加するのか の中で「北朝鮮在日米軍を攻撃することはあっても日本の攻撃はなかろう」と書いたけど、いつもの北朝鮮の派手なパフォーマンスなのだから騒ぐ必要は全くないのに、あの「お祭り」でいったい何百億もの税金を無駄にしたのかと思うと本当に馬鹿らしくなる。


 今回はボストン事件を書くので北朝鮮のことは脱線になるのだが、安倍や維新のアホたちが「敵基地の先制攻撃も自衛の範囲として検討しないと」などとヌカしているが、真珠湾の敵艦隊へ先制攻撃したときと全く一緒で確実に戦争が始まる。
 戦争になれば敵は日本のウィークポイントを真っ先に狙う。これは戦争の鉄則だ。


 首都圏なんか空爆するよりも西の方の原発を狙い撃ちするほうが手っ取り早く壊滅的なダメージを日本に与えられるので、私が北朝鮮の指揮官だったら日本から先制攻撃を受けたとき真っ先に原発を攻撃して報復するだろう。
 爆破規模によって北朝鮮への被害もゼロではなかろうが、自国が被る被害≪相手国に与える被害 なのだから躊躇しまい。


 どうせ日本の原発はどこも拳銃すら持たない丸腰の民間人が「警備」しているだけなのだから、自律飛行精度の怪しい短距離ミサイルなんぞ使わなくても、日本に潜伏する工作員に指示して爆破させれば済む。
 頑丈な格納容器なんか狙わなくても配管や電気系統を破壊すれば24時間で原発は爆発することがフクイチで判明したし、さらに燃料プールに穴あけてやるだけで修理に近づくことも不可能にできる。


 それでも「原発を攻撃するのはルール違反」といって原発稼働に意欲を示す官僚がいたら、「戦争はプロレスなのかい?」と問い詰めたいところ。



 さて、ボストンの爆弾テロ事件。
 テレビがないので推測にはなるものの、ことあるたびにニュース番組で報道されているのだろうが、今回のボストン騒ぎに強烈な違和感を持つ人はいないだろうか。
 今回の事件が単なる「事故」ではなく人為的であることが明白な点、大変に悲痛な事件であることは確かだが、報道は明らかにゆがんでいる。


 今回のボストン爆弾テロ事件の何百倍もの「テロ事件」をイラクアフガニスタンアメリカ軍は実行してきているのだ。
 犠牲になった子供たちは今回のボストン事件の比ではない。


 結婚式や葬式の会場に爆弾を撃ち込み何十人も一気に殺害したりという大規模なものから、道ばたの子供が「誤爆」に巻き込まれる程度のものまで枚挙にいとまがないが、そのどれもが「誤爆は遺憾。これから注意する。」的なコメントだけで出して、ほとぼりも冷めないうちに「誤爆」を繰り返す。


 一命を取り留めつつも爆弾で手足を失った子(人)たち、どれほどいるのだろうか。
 イラクでは(結果的に疑惑は白だった)フセインを殺すためと称し市街地で劣化ウラン弾まで使い一般市民を被曝させた。


 メディアも「誤爆で○○名が死傷」と簡単に報じることはあっても、現地にとっての「テロ犯」であるアメリカを糾弾する報道は全く行わない。
 そのメディアが連日のお祭り騒ぎ。


 イラクやアフガンの人たちは虫けら同然なのか?


 911テロで被害にあったアメリカ人の数よりも、イラクアフガニスタンアメリカが殺した一般市民のほうが遙かに多い。
 テロを正当化する気はないが、自国のテロを騒ぎ立てる前に、まず自国が他国に対して行ってる「テロ行為」を戒めることが先ではないのか?


 アメリカにとってはテロとの戦いなのかもしれないが、イラクやアフガンの一般市民にとっては関係ない話であり、高高度の無人機から爆弾を落とすアメリカの行為自体が彼らの日常生活を乱す「テロ行為」そのもの。
 「誤爆」で死傷したイラクやアフガンの一般市民と、ボストンのマラソンランナーや観客と、いったい何が違うというのか。


追記(2013/04/18)
 ボストンでのテロ事件が自作自演だという噂も出てきた模様です。
 今回のテロで足を負傷した(失った)と報道された被害者が、実はアフガン戦で既に足を失っていたと・・・詳しくはこちら