新学期になって政局の匙を投げた福田

 学生の頃は夏休みが終わって新学期の始まる9月1日というものが、一年で最も憂鬱に感じたものだったが、それでも気分を変えて学校生活に戻ろうとしたものだ。
 しかしこの国の総理は新学期(新しい国会会期)を前に、嫌になって「総理を辞める」と言い出したらしい。


 「ねじれ国会による政局運営の停滞」が主たる理由だと言っているが、「与党で衆参両方とも過半数を占めてないと政治がうまくできない」と言うのだろうか?
 中学に戻って公民の勉強をし直した方がいいのじゃないか?と思う。


 過去50年にわたり、衆議院参議院の両方で自民党という一党が過半数議席を占めていたこと自体が異常な話なんだが。。。(それじゃ参議院なんて存在自体が税金の無駄遣いだろ?)
 ここに来て、ようやく参議院が機能し始めることが出来た。立憲以来60年を越えて、ようやく、だ。
 もう少しは安定まで時間が要ると思うが、あとは民主党が「もう少し大人になれば」国会は実にうまく機能し始めるように思える。
 「高速道路を無料化」なんて馬鹿げたことを喋っているうちは論外だ。
(私は公私ともで高速道路を年間に10万円分ほど利用するが無料開放には反対)


 話は少しそれるが、今回の新学期退陣劇は公明党の意向を強く酌んだ結果な気がしてならない。
 というか、最近の自民党自民党じゃなくて公明党の中の自民会派、っていう気さえするわけだが・・・


 馬鹿なネタばかり垂れ流しにするマスゴミが不思議と報道していない事件がある。
 今年の5月に、矢野絢也氏(公明党の元党首)が創価学会を相手に裁判を起こした事件だ。
 亀井静香氏などは「国会で追求する」と息巻いていた。
 現在与党を担っている一党の、元党首(委員長=トップ)が支持母体の創価学会を裁判で訴えるという 前代未聞な凄い事件 なのに、この件を新聞やテレビなどの報道で耳にした人はいるだろうか?


 事件の真偽は裁判所で明らかになるだろうし全く興味ないけれど、これほどまでの報道統制(マスゴミの自主規制かもしれないが)が行われている現実を冷静に見ると、ココは本当に民主主義国家たる日本なのか?と勘ぐりたくなるほどに恐ろしい話だ。


 矢野氏の目的は参議院で証人喚問を受けることだったろうが、これで少なくとも1ヶ月は先延ばしされてしまった。
 ようやくこの国の暗黒面が見え始めた頃の新学期退陣、全くもって最後の最後まで福田は害にしかならないやつだ。


 ちなみに、支持率わずか20%前後の分際で長期間政権に居直った森喜朗が、元首相という肩書きで偉そうにコメントする姿が最も醜いと感じている。
 「お前が言うな」の典型だ。。。