ガソリン税据え置き、与党が2か月延長法案提出へ

 久しぶりに政策に関する持論を・・・

ガソリン税据え置き、与党が2か月延長法案提出へ (読売新聞)

 与党は27日、3月末に失効するガソリンの暫定税率などの期限を2か月延長する法案を議員立法で提出する方針を固めた。
 28日にも衆院に提出し、1月中に衆院通過させる方針だ。これにより、ガソリン価格は4月1日以降も、暫定税率分を上乗せした形で維持される公算が大きくなった。


引用元はこちら


 ガソリン税への課税に関する歴史その他については ウィキペディア を参照いただくとして、自民党公明党は通らない理屈でもって暫定税率の維持を強行採決する見込みだ。


 ガソリン税への暫定課税は50年も前の「劣悪な道路環境」を改善するために行った措置であり、現在においては当時ほどの劣悪な道路環境でなく「まだ改善の余地はある」という程度であることは明らかだ。
 よって、当時の目的は既に果たしたものと言え、道路に伴う利権のために地球温暖化だの環境面を表に出して暫定課税を続けるのは法治国家の原則を無視した最悪な行為だ。


 ここは一つ、暫定税率は時代の役目を終えたとして、一旦は撤廃してもらうのが筋だと思う。


 私自身ガソリンを消費する立場であるので暫定課税の延長中止に伴うガソリン価格の低落は歓迎すべきところであるけれど、地球温暖化など環境面を考えても化石燃料に対する増税は必要不可欠と思っている。
 例えガソリンがリッター200円になろうとも。
 暫定税率は廃止すべきと思っているが、別の目的においては増税が必要だと思ってる。


 自動車に関する税制は相当に歪んでる。
 所有だけでも課税され走行して燃料を消費しても課税される。
 走行して課税される点については道路の利用料という面もあるので理解できるが、なぜガレージに置いておくだけで課税されないといけないのだ?
 所有課税があるので、基本的には車を多く利用した方が走行距離あたりの課税額は安くなる。
 つまりは「車を余り使わない人」は「頻繁に使う人」よりも多くの税負担をしている計算になる。


 そろそろ時代錯誤な所有課税を廃止して、燃料税に一本化してみてはどうだろうか。
 平均よりも沢山車を使う人には増税になり、平均よりも車を使わない人は減税になる。
 「車依存度の高い田舎の人の負担が大きくなりすぎ」という声も出るかもしれないが、都会における駐車場コストを考慮に含めればそれでも田舎における車所有コストは遙かに安い。
 今は都市部の「車を余り使わない人」が田舎の「頻繁に使う人」の分の税金も納めている。田舎より遙かに劣悪な道路環境なのに・・・


 水道だって電気だって沢山使う人は割高に設定されている。節水・節電意識を向上させるためだ(低所得者の方への配慮という面もあるが)。
 ガソリン始めとした燃料においても、「沢山使う人は割高」は不可能としても、「余り使わない人」が割高になる税制こそが環境行政時代に逆行していると思えてならない。