企業会計(減価償却)を勉強してみる

 事故の話題は、今日でオシマイにしようと思う。
 首が痛いのも、朝おきて2〜3時間だけになったしね。


 今回の件で、壊した道路設備の費用は対物保険で賄われるけれど、自車の分はエコノミータイプの保険だったということで保険は全く支給されない。
 相手が車だったら170万円も貰えていたので、特に無念感・・・他車にぶつければ良かったという意味じゃなくて、エコノミーじゃないフルフルの保険に入っとければ良かった、という後悔ですが・・・が漂うわけだけども、エコノミー保険だったお陰で、毎年の保険料はその分やすかったわけで、一概に 170万円 損した!と思うのは早合点だ。


 買った物は年月を経るに従いその価値を失っていき、やがて無価値(ゼロ円)となる。
 いくらの価値のあるものを全損させてしまったのか、企業会計の原則に沿って計算してみることにした。
※「思い出」とか、そういうナイーブな面は考えないことにする。


 価値の減り方の計算方法として「定額法」と「定率法」とがある。
 定額法とは毎年均等に価値が下がっていくという考え方によるもので、100万円のものを10年間使うつもりであれば毎年10万ずつ価値が下がっていく、買って最初の1年も最後の1年も、その物の価値は 10万円/年 だった、というものだ。


 対して定率法とは毎年均等な割合で価値が下がっていくというもので、100万円のものを10年間使うつもりだったら毎年25%(100%÷10年×2.5)ずつ価値が下がっていく、買って最初の1年目は25万円/年 の価値だけど、2年目は 100-25=残75万×25%=187500円/年 の価値・・・という風に、買った直後が最も価値があり価値の減り方はどんどん減っていく、というものだ。
 この計算をやっていくと分かるけれど、10年使うものでも3年過ぎれば価値が半分以下になる。
※これだと永久にゼロにならなくなるため、最後の2〜3年くらいは少し変則的な計算をする
※税法上は物の種類によって耐用年数が決められているけど、無視して「自分が使う年数」で考える
※車を買ったのは随分と前だけど2007年4月以降の計算方法でやってみる


 私の場合で考えると、

車の購入代金(諸費用やら諸々の出費全部) 300万円
何年間乗ろうと思っていたか 年25000キロくらい走るので8年くらいが限界!?
定額法?それとも定率法?? 定率法の考え方が実勢に近い気がする


 取得価格=300万円、使用年数=8年、定率法(31.3%/年) で計算をしてみる。

年数 減る価値 残った価値
0 - 3,000,000
1 939,000 2,061,000
2 645,093 1,415,907
3 443,178 972,729
4 304,464 668,265
5 209,166 459,099
6 153,339 305,760 変則計算
7 153,339 152,421 変則計算
8 152,420 1 最終的な価値は1円とみなす


 買ってから、もう少しで5年が経つところだったから、この表で見ると 459,099円 の価値しかなかったことになる。
 私の車の場合は、生産終了してから人気が高まったという特殊な事情を抱えてる(プレミアが付いた)車で、同じ程度の車を中古で今から買おうとしても150万円近くは必要なんで、46万の価値ということはなかろうけど、そういうラッキーな事情がなかったならば300万の車も5年後にはその程度に落ち着くだろうから機械的な計算としては妥当かもしれない。


 46万かぁ
 何となく微妙な気持ちになる計算結果だ。