原発とは「子供の未来」を燃料にした子供発電所だった

 私が生まれる前に、当時の大人によって原発が計画され、私が生まれた前後くらいから次々と原発が稼働し始めた。
 物心がついたころには、その存在の適否を考えることもなく、「既にあるもの」と捉えていた。
 そして稼働から40年たって私が大人になったいま、福島の原発4機が人類史上最悪な重大事故を引き起こした。


 発電によって生じる放射性廃棄物の問題は最初から分かっていたが、当時の大人たちはこう言って原発を動かした。
 「放射性廃棄物の処理は今は無理だが、いずれ時間が解決するだろう」


 そして私が大人になったいま、解決の糸口すら見つけることが出来ず、ただ原発敷地内に積みあげられただけであった。


 私は気がついた。


 「時間が解決するだろう」と言ってた当時の大人たちは、当時の大人たちにとって解決不可能な、非常に難解な問題を当時子供だった私たちの世代に対して丸投げしていたという真実に。


 私たちの世代に丸投げされた諸課題は、私たちの世代でも解決できそうにない。
 (限られた利権者たちにとって)爆益を計上してきた原発はいよいよ寿命を迎え、利益どころか負債(被曝損)でしかない廃炉問題が重くのしかかる。


 残念ながら、どれも私の世代のうちには解決できそうにないものばかりで、次の世代には更にはフクイチの処理が加わる。
 

 私たちの世代の指導者は最後に言わざるを得ない。
 「廃棄物処理廃炉問題、フクイチ、どれも解決は不可能に近いが、いずれ時間が解決するだろう。」


 私は気がついた。


 原発とは利益の対価として生じる莫大な負の後始末を全て未来に丸投げすること
「俺が死んだ後のことは知らん」の精神(現世快楽主義)を前提に成り立っているのだという真実に。



 表向き原発の燃料は「ウラン」だけど、ウランに見えて実は「子供の未来」の化身なんじゃないかって。
 「子供の未来」を燃料にくべて発電しているのが原発なんだってことに。


 「ウラン」と「子供の未来」の両方を混ぜて使う (ハイブリット式) 子供発電所原発の正体なんじゃないか

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