週刊朝日「ハシシタの本性」のどこが部落差別なのか?

追記(2012/10/24)
 勝手な妄想爆発で
「ハシシタの本性」の可視化に成功した佐野氏 (最初から佐野氏は2話目の原稿を用意してなかった説)
を書きました。物好きな人はフィクションとしてどうぞ。



 大阪市長の橋下氏が朝日新聞に「被差別部落の差別を助長するとか何とか」って食ってかかった事件
 結局は週刊朝日が連載の打ち切りと謝罪するに至ったわけですが、どんなことが書かれていたか興味あり、本屋やコンビニを探してみるも、どこも完売。


http://dl.ftrans.etr.jp/?06741ecf175d48b28b80ca6ec8ba84069d93bc60.jpg
 あ、あそこにあるはず! で、出向いた献血場に案の定、置いてありまして、しっかりと読んできました。
 橋下氏が激怒したとのことなので、よほどメチャクチャ書かれているのかと思いきや完全な肩すかし・・



 私自身が部落問題に無関心なこともありますけど、どこに差別的な表現があるのか、3回くらい読み返しましても見つけることが出来ず。。
 全部で6ページ、20文字×27行×16段 もの長文なのですが、部落に関して書かれたことが2〜3行あるくらいで、全体から見たら1%以下。。


 一度でも読んでみれば、あれが部落差別を意図して書かれているわけではないことくらい一目瞭然なわけですが、あの内容で部落差別をイメージする想像力の豊かさに脱帽すると共に、あの程度のことであれほどキレてしまう橋下氏の器の小ささを大いに感じ入った次第です。


 献血場で全文書き写すわけにはいかないので要点だけ。
(追記)別に図書館へ出向いて全文スキャンした文章は こちら


http://dl.ftrans.etr.jp/?32e8de22df92469da673b20a597d9d1bb6707612.jpg
 まず最初の半分は「維新の会」創立パーティのことが書かれています。
(部落のことは全くなし)

  • 2万円/枚のパーティ券を6000枚販売し、実際の参加は4000人だった
  • 後援会にパー券を売った議員には5000円/枚のキックバックがあった。
  • 議員に対する販売ノルマは最低20枚
  • 一人で21枚以上を販売した議員は1万円/枚のキックバックがあった。
  • パー券の販売のキックバックで百万円以上を手にした議員もいたらしい。
  • 政治への関心が高い人がパーティに参加していたというより、「橋下」で一儲けを企む人たちの集会という雰囲気だった。


 とまぁこんな風。


 2万のパー券の半分が販売した議員にキックバックって合法なの?って感じですが、まぁ橋下氏自身が弁護士なんだから、道義的には疑問があるとは感じるものの、法的には問題ないのでしょうね、きっと。
 ノルマ20枚に対して14枚しか売れなかった議員さんは、あと7枚を自分で買って21枚にして、1枚あたりのキックバックが増えることで自腹の分をペイ、余った7枚はゴミ箱に直行〜という風なのが横行したとすると、参加率はジャスト 2/3 になりますね(笑)



 後半の半分を割いているのが橋下氏の家族について。
 家族と言っても8割は父親の話ですけど。

  • 父親は津田組という暴力団の幹部だった。
  • 出身地の地区には被差別部落があった。
  • 知り合いのヤクザの談として、父親は覚醒剤でラリってガス管を咥えて自殺した。
  • 橋下氏には金属バットで人を殺した従兄弟がいる。


 という話。
 「被差別部落」という単語は出てきますが、被差別部落一般に対する中傷的な表現などは一切ありません。


http://dl.ftrans.etr.jp/?f528a48f4c9a4fe38ebcce1b931c20354d9b2845.jpg http://dl.ftrans.etr.jp/?0ca4b4f45d7d445b8f42a185ac98c041dd68fe73.jpg


http://dl.ftrans.etr.jp/?d02b80932a5246789cfac8c8a3f959adbd4270db.jpg
 合計430行に及ぶ最後の締めとして、最後に2行くらいだけ部落に結びつけるところがありますが、はてさて、これが差別的だと思う人は何人いるのだか。
 「被差別部落」という単語自体、長文の中で2回か3回くらいしか登場しませんし(私が発見した箇所は上と右に写真掲載)、「被差別部落は×××」という類の中傷的な書き方では全くありません。


 少なくとも橋下氏の普段の言説よりは遙かに丁寧な言葉遣いでまとめられているように感じました。


 私が鈍感なだけかもしれませんが、あれを読んで橋下氏が言うような「部落差別を助長する内容だ」と思う人は100人中1人もいないように感じます。



 まぁ身内に暴力団の幹部や殺人者がいても、本人とは無関係だと言われれば無関係とも言えるわけですが、ずっと大飯原発の再稼働に反対していた素振りみせつつ土壇場で手のひらを返したり、それ以前に財政再建と言って大阪府知事になったくせに1600億もの借金を増やしたりとか、言ってることとやってることが余りにチグハグすぎるのに、どうしたわけかマスゴミは突っ込まない。


 過払い問題が脚光を浴びたときは「サラ金屋はぼったくりすぎ」と辛口のコメントを出しつつ、実のとこ数年前まで商工ローンの顧問弁護士をやってて、自ら利息制限法を超える取り立てを指南していた過去は封印とか。
(過酷な取り立てで、幾人の零細経営者が自殺に追い込まれたことか・・)


 つまりはあれですね、「日本みんなで橋下を祭り上げようとしているときに水を差すな、週刊朝日は空気よめ、一人だけ良い子ブリッ子すんな、みんなでワショーイ」と。


 構図としては(批判することが許されない日本のアイドル) AKB と一緒で、裏に広告代理店かどっかの、「商材」としてコントロールしたい勢力の暗躍が見え隠れしますねぇ


 宮崎のアホ知事とセットで大阪府知事になったときから、こいつには用心しないといけないとは思ってましたが、案の定、野田や(少し前の)前原と一緒でマスゴミが持ち上げる政治屋には不思議な共通点があります。


 マスゴミが絶賛する人ほど危険です。だって彼らマスゴミの客は我々個人ではなく広告を出稿する企業であり、広告枠を埋めてくれる広告代理店の言うことが「絶対」なのですから、そーいう目線で見れば、どんなことをしようとしてる人が持ち上げられ、また誰が叩かれるか、自ずと見えてくるはずですが・・・ 現代は高度な心理戦の真っ最中ですヨ。