「こばさん、あたしの送別会に来てくれるんですよね?」
お客さんの会社の女の子だ。
社内結婚=寿退社、という慣習が未だ残ってるそこの会社、結婚と退社の話は事前から聞いていたのだけど、私は一応は部外者なわけで送別会の類にはこれまで呼ばれたことがなく、今回も聞かされていなかった。
「え?送別会??」
平静を装っていたつもりだったけど実はとても嬉しかった。
出張の予定が入ってたので「たぶん遅れる、もしかしたら行けないかもしれない」と断った上で参加費を預けた。
案の定、1時間40分遅れで到着。完全に出来上がっている状態のところへシラフで参戦だ。
間髪いれずに生ビールが出てきて平らげると、斜め向かいの女の子から
「こばさん、なっちゃん(送別される子)のこと大好きだったんでしょ〜」と。
いやはや(笑)
「ええ、やっぱ分かっちゃってましたかぁ〜」とお決まりの返し。まぁその通りなわけだが。
と書くと尾ヒレが付くので予め断っておくけど、大好き=恋人にしたい、とかそういう話での「大好き」じゃない。「幸せにならんかったら許さんぞ!」と言える相手というべきか?
そんなこと言ってる間に周りから乾杯音頭
「乾杯とは杯を乾かすことだ、それが杯を交わした相手に対する最大級の謝意」と学生寮時代に叩き込まれたこともあり、焼酎水割り(と言っても水の方が少ない気がしたが)のグラスを一気に空にする。
ビールなら楽勝だが、ちょっと焼酎はつらかった・・・30過ぎたやつが一気呑みもないよなぁ〜
「途中で帰らないでね」と釘を刺され二次会へ。軽〜く終電を越え久々のタクシー帰宅
夕方前まで二日酔いで布団に倒れ込んでたことは言わずもがな。
なっちゃん、幸せにならんと許さんゾー