聲の形 を見てきました

 10月は仕事がベラボウに忙しく休日出勤しまくってましたため、一段落した今月11月、その代休として本日月曜は仕事お休みさせて頂いてました。


 天気も思わしくないし、月曜はイオンシネマが1100円なので、またしてもイオンシネマへ。
 そして見てきたのがこちらです。


http://dl.ftrans.etr.jp/?ace9e00edd2549c6b6c01964cf50282c308ab656.jpg


 ええ、この2本見てきました(笑)


 「君の名は。」のほうは3回目。
 風景と音楽の心地よい空間で贅沢なリラクゼーションタイム〜♪みたいな感じで出向いたのですが、「東京のイケメン男子に生まれ変わりたーい」って絶叫するシーンあたりからトイレが気になり始め・・・
 スクリーンに入る前にトイレ済ませたうえに今日はビール飲んでないんだけどなぁ


 「いまトイレに行くとあのシーンを見逃す・・・」ってことが分かっているせいもあって、なかなかトイレに立つタイミングを掴めないまま、カタワレ時のクライマックスで尿意もマックスに。
 終盤は、早く彗星おちてくれ〜みたいな風で、いやぁ1100円をドブに捨てたようなもんでした(涙)
 って言いながら、エンドロールが終わるまで座席で何とか我慢してましたけど。
→いくつかある挿入歌の中では「なんでもないや」が一番大好きだもんで。。


 それはそれでいいとして、もう一つの話題作「聲の形」のほうがメイン。


 事前学習なしに見に行ったのですが、いやー、ストーリー深すぎです。真剣に濃すぎです。非常に重いです。。


 「君の名は。」には理数系男子が好むパーツがあちこちに散りばめられていて、それがリピーターを引き込んでいる要素の一つだと思いますが、こちら「聲の形」は正反対で理数系男子には理解困難な部分が多いと思いました。
 聴覚障害を持つ女の子と、彼女を幼いときに虐めていた(後には虐められる側になった)少年と、その友人たちとの間の「気持ちを伝え合うことの難しさ」をテーマにした作品。


 以下ネタバレ・・・ってウンチク書けるほどには内容を理解しきれていないのですが、wikipedia くらい読んでから見に行けば良かった・・・
 ってか、読んでたら見落としたところが多すぎたことに気がつき、また見に行きたくなってきましたよ。


 聴覚障害を持つヒロインは、その障害の影響(言葉というものを聞いたことがないため発声も上手にできない)もあって、普通の人よりも更にコミュニケーションがうまく出来ない側面があり、その辺は仕方ないところなのではあるのですが、小学生の子供らがそこまで考えが及ぶわけもなく・・・
 仲間との確執が起きたとき、ほんの些細なことであっても(彼女が悪くないことであっても)直ぐに「ごめんなさい」って謝ってしまうことに対して周囲もまた「なんで謝るの」「他人のことを理解しようとする気がない」「あまりに自分勝手だ」という感情を抱いてしまい擦れ違いが始まってしまうのですが、そーいうことは障害の有無に関わらず誰しも心当たりがあるはず。


 描写は極めてストレート。
 特に序盤は直視に耐えないシーンが次々と現れますが、確かにあれが現実かもしれません。
 大人の都合で中途半端に美化して描かれていない分だけストリートに伝わってきます。


 (序盤の)石田や、後半でも西宮への暴力を止めない植野に対して、彼らのなり振る舞いを良く感じる人は少ないとは思いますが、たぶん見ていて最も強い嫌悪感を抱くのが優等生「川井」(めがねの子)ではないでしょうか。
 確かに、石田や植野と異なり直接には虐めにも荷担していない役回りですけど、常に風上を嗅ぎ分けて上手に身の振りを変えているのが彼女。


 世渡り上手と言えばそれまでですが、実にずるがしこい。
 見ていて私もイライラしまくってました。


 この映画では直視したくないシーンが数多く描かれていますが、最も直視できないのは、映画を見終えて帰宅した後の、洗面台の鏡なんじゃないですか。
 その鏡に川井が写ってませんか? って。


 実は私を含めて大半の人たちは、現実社会では「川井」なんですよね。
 そんな気がしました。


 奇しくも同じ時期の公開となった青春映画「君の名は。」と「聲の形
 映画を見に来た客の過去の記憶の傷に塩を塗りつけるような(笑)ところのある「聲の形」は、万人受けするとは思いませんので売上的にはアレでしょうけど、心に刺さる度合いでは「君の名は。」を越えてるような気もします。。。


 「君の名は。」を複数回見に行ってるような人は、そろそろ「謎解き」にも飽きてきた頃だと思います。
 今度は「聲の形」で気持ちの謎解きしてみませんか?


 とにもかくにも今年は邦画アニメの当たり年ですね。


(雑談)


 どちらの作品もそうですが、ポスター見ただけだと、いわゆるチャラい萌え系アニメの延長か?って先入観が出てしまう点だけ残念かなぁ。 
 実際にはどちらも全く違うのに・・・


 もう少しスカートの丈を伸ばしたほうがいい! と感じたのは自分だけじゃないはず(笑)
 あのスカート丈のせいで失ってる客がいる気がするんですよね。。。


 もしも宮崎駿を超えたいならば、そこだけは改善が必要と感じました。