7〜8年前に購入した我が家の RT58i に、USBポート が付いていて、その有効化/無効化はコマンドで切り替えることができ、かつ給電状態もコントロールできることを知ってしまった 前編 の続きです。
以下、RT58i を例に書きますが、NVR500 や RTX1200/1210 などの、USBポートの備わってる全てのヤマハルーターで同じと思われます。
USBポートを有効にする(給電する)
usbhost use on
USBポートを無効にする(給電しない)
usbhost use off
USBポートの給電はコマンドで制御できるので、その電気を使ってリレーをカチカチさせたら、ADSLモデム を含む様々な電化製品の電源をコマンドで ON/OFF できるではないですか!
必要な部品はすべて部品庫にあるので、さっそく組み立ててみます。
(追記)
この記事を書いた時点では市販品があるとは思わなかったのですが、私がここで作ろうとしたのは量販店などで USB連動タップ として売られているものです。
100V を扱うことになりますし、工作に自信ない方は無理しないで市販品を買ってください。
100均の延長コードの片方は生かしたまま、もう片方だけ途中で切断して、リレーの端子幅に合わせました。
ちなみにリレーは 秋月5Vリレー の殆どをストックしてあったものの、アイテンドーの小型リレー を選択してみてます。
秋月の 1〜2A 品と大きさは変わらないのに、許容電流のほうは AC125V20A となっていて、どう見ても変です。
データシート によると正味 10A のようですね。
それでも本当?って疑念を拭えませんが、私の用途は 10W あるかないかの ADSLモデム が負荷なので大丈夫でしょう。
リレーの一次側(USBコネクタへ向かう側)へは、保護用のダイオードを入れておきます。
USBコネクタの付いたケーブルは 100均 で売られていた線をぶった切って使ってます。
もし万一 AC100V 側にショートさせると、まず確実に一発でヤマハルーターが昇天しますので、ショートしないように配線の取り回しに気を遣いましょう。
最後の仕上げに、触って感電しないように絶縁のためビニテ巻きしておきます。(特に AC100V ライン)
USBケーブルの方も容易には動かないようホットボンドでガチガチに固めたつもりですが、強く引っ張るとモゲると思います。
ルーターの場所までは USB延長ケーブル で延ばします。
(無理に引っ張ったとき、延長ケーブルとの繋ぎ目で外れて欲しいため)
たったこれだけ。
usbhost use off、usbhost use on で動作確認したうえで、
schedule at 1 */mon 04:59 * usbhost use off
schedule at 2 */mon 05:00 * usbhost use on
って仕込んでおけば、毎週月曜の早朝 4:59 に ADSLモデム の電源を落とし、1分後の 5:00 に電源を入れる、って風なことが出来ます♪
別に schedule 組むのは必須じゃないので、自宅サーバーがフリーズして遠隔地から強制再起動させたいときなんかに備えて、サーバーをリレーの配下に置いておいて、フリーズしたら外からルーターに入って OFF、ON のコマンドを叩いてやってもいいですね。
(サーバーのBIOSで予め「電気が来たら自動起動」な設定にしておく必要ありますが)
材料費500円かからない難易度の低い工作ではありますが、AC100V を弄るので、(気分的に)敷居が高いのは確か。
PSE に準拠する安全対策を施したうえで製品化したら一定の需要あると思うんですけど。
ヤマハさん、どうですか? すでに市販されてました
(追記)
私みたいに常時ON で時々OFF って場合には、1Cリレーの反対側を使ったほうが僅かに節電になりそうな気がします。
usbhost use 〜 のほうも反対になって、usbhost use off で電源ON、usbhost use on で電源OFF となり感覚的に反対にはなりますが、usbhost use off の間はリレーの消費電力はゼロなので、大部分が電源ON(usbhost use off)の状態であれば、あえて反対にしたほうがいいかもしれません。
(追記)2016/05/06
PCB 基板に起こすことにしました。
しかしながら、ここで制作した「USBリレーコンセント」は、巷で「 USB連動タップ 」として売られていることが判明。。。
慣れない方は無理に自作しようとせずに「USB連動タップ」買ってください。