昨日(月曜)の夕方に実家から突然の電話。
「見覚えある名前が新聞の訃報欄に載ってる」と。
大至急、旧友・イトカツに連絡を取る。
イトカツも把握しておらず最初は信じてくれなかったが、折り返しの電話で間違いないことを伝えてきた。
時刻は通夜の始まる30分前。
喪服なしに直行したとしても2時間遅れでしか着けない。
告別式は翌9日(つまり今日)
お客と約束があったが、キャンセルさせてもらった。
同窓会で撮った写真を何枚かプリントし、式場へ向かう。
受付で差し出したところ喪主の方へと言われ、お渡ししようと声を掛けると何故か涙声になってしまう。
喜んで受け取って頂き、受付に飾って頂けた。
元同級生まっつぁんと会い一緒に席に着く
葬儀が始まる。
坊主の読経の合間に打ち鳴らされる鈴の度に目頭が熱くなる。
白髪が増えたくらいで30年前と全く変わりない遺影を見つめていると、30年前の中学の授業風景が鮮明に思い返される。
「ばっかもーん」 表面では怒りながらも優しさが感じられる、そんな叱り方。
焼香で祭壇の前に赴く。
遺影のネクタイが曲がってやがる、相変わらずだ。ネクタイよりテニスウェアのほうが似合うよ。
ご遺族と遺影に一礼し抹香を投じたところで否応なく棺が目に入る。
一瞬にして前が見えなくなった。
ちゃんと、ご遺族にお礼をできたか記憶にない。
前が見えず坊主にぶつかりそうになるのを係員の方に助けてもらい席へ戻る。
お義理で葬儀に参列するときは、いつもは坊主の読経がタイクツで仕方ないのだが、今日はそんな感情は全くなかった。
つつがなく葬儀を終え、いよいよ出棺。
最後のお別れ。
係員から花を渡され棺へと近づく。
かわいいぬいぐるみが添えられていた。
たぶんクマさんだったと思うが、それが友引人形だったと知ったのは帰宅してからだ。
抑えていた何かが吹っ切れ、声をあげて泣いてしまった。泣き崩れてしまった。
同窓会のときにも書いたけど、中学の2年間しか担任じゃなかったけど、6年くらい一緒に過ごしたような錯覚に陥っていた。
ものすごく鮮明に、当時の一コマ一コマが脳裏に浮かんでくる。
姿のみならず、声までしっかりと記憶に焼き付いている。
持病があったわけでもなく事故でもなく、いわゆる前触れのない「突然死」(急性心筋梗塞?)だそうだ。
まだ58歳、あまりに早すぎるだろ
球技大会で学年優勝したときは、クラス全員にアイスをご馳走してくれたの覚えてるよ
サッカーとバスケと、しょっちゅう優勝してたから、安月給の先生にはきつかったのだろうけど、当時は分からなかったよ。
今の御時世じゃアレだけど、ビンタしてくれたな、自分は1回だけで済んだけどね。
学校の玄関前の駐車場の雪かきを命じられて、ついでに先生の車を雪で埋めちゃった。
生徒なりに、マフラーの中へは雪が入らないよう工夫したつもりだったんだけど、工夫の甲斐なく車が壊れちゃったそうで、ごめんなさい。
教室の扉に黒板消しをおくという古典的なこともよくやったね。
専ら、おーちゃんが主犯だけど、自分も仕掛けたことある。
見事に粉だらけになってたことがあったけど、あれはわざと? それとも天然??
英語の授業の前の休み時間に、よく黒板に似顔絵を落書きしておいた。
絵心のない私だけど、30年たった今でも描ける。