若松ガイガー 20111202版 公開

 本記事には古い情報が含まれている場合があります。まとめページ を作成しましたので併せて御覧下さい。


 数日前に公開に踏み切った 20111130版 ですが、省電力モードで特定の条件でフリーズするバグを出してしまいました。
 大したことないバグであれば次回まで放置するのですが、さすがに「フリーズ」はイカンですよね、ごめんなさい。


20111203版 ファームウェア一式 こちらの20111208版 をお使い下さい。

  • 内蔵フラッシュディスクにログ記録する設定で省電力モードを有効化するとフリーズするバグを修正
  • 省電力モードを有効にした場合でも計測開始までLANを有効にしてNTP時計合わせが出来るように修正
  • Pachubeで1時間平均nSV(μSV)が送信されない(場合によってはフリーズする)バグを修正


※一時公開しておりました 20111202版 を差し替えました。差し替えの経緯につきましてはコメント欄をご覧下さい。


 「USBの無効化が出来るようになるファーム」まで導入して最高の省電力モードにすると、USBのみならず、内蔵のフラッシュディスクまで使えなくなる ことが判明!
 そんなこと 英文のページ にも書いてねぇぞっ


 ログを microSD に保存する設定でテストしていたんですが、local にある設定ファイル類も何事もなく読めていたので、まさかこんなこととは思いもよらず・・・
 設定ファイル類を読んだ後で USB無効化 の命令を発してましたんで、罠に気がつきませんでした。


 推測するにこれは「USBのみを無効化」するんじゃなくて、USB がぶら下がってる LPC2148 というコントローラ自体を落として節電してしまう代物で、内蔵フラッシュディスクも LPC2148 を経由していて一緒に使えなくなってしまう・・・と思われ。。


 で対策ですが、Logging 設定ファイルの中で内蔵フラッシュディスクに書き出しするような設定にしてあるかどうかを判断して、内蔵フラッシュディスクに書き出す風になっているときは「USBの無効化が出来るようになるファーム」が導入されていた場合であっても USB無効化 をしないようにしました。


 最大の省電力効果を発揮させたい場合には、「USBの無効化が出来るようになるファーム」を導入するとともに、Logging 設定ファイルの中で指定する書き出し先を /sd/〜 にして microSD にログ記録するようにするか、そもそも Logging 自体を使うのをやめる(ログ記録なしの単なる線量計として使う)か、どちら選択してください。

省電力モード Logging設定 USB無効化
ファームの導入
給電方法 省電力効果
savePower=0 無関係 無関係 無関係 普通に電気を食う(150mA台)
savePower=1 path=/local/〜 × 無関係 少し省電力(80mA台)
savePower=1 path=/local/〜 無関係
savePower=1 path=/sd/〜 × 無関係
savePower=1 path=/sd/〜 USB
savePower=1 path=/sd/〜 EIAJ#2 とても省電力(50mA台)

 ちなみに、USB(LPC2148)が無効になっているかどうかは、mbed の眩しい青色LEDで判別できます。
 あれが消えていたら「とても省電力(50mA台)」です。
 逆に powerSave=1 にも関わらず、青色LEDが点いているときは、「少し省電力(80mA台)」で動作してます。



 あと併せて、先日の追記で補足説明しましたように、リチウム電池なしで、がんばってモバイル測定している方のことを考えて、測定開始直前(DHCPによるアドレス取得やNTP時計合わせが動いた後)にLANの無効化を行うようにしました。
 省電力モードにしておいてもNTP時計合わせが出来ます!


 まさか microSD を追加しているのにリチウム電池がないという人はいないと思うので、リチウム電池なしの人は内蔵フラッシュディスクにログ記録する設定で使われると思いますが、上述のとおり省電力効果は「少し省電力(80mA台)」に留まります。
 まぁそれでも標準の半分近くまで省エネなので、ヨシとして割り切ってくださいませ!


(追記)
 プラシーボの域を超えていませんが、省電力モードにすることで GPS の感度が大幅に上がった気がします。
 盛大にノイズを受ける LAN コネクタの上に GT-723F を貼ったものでも、なぜだか普通に屋内で衛星を捕捉してます。。
 こんなことはありえないはず・・・いったい何が起きたのか