若松ガイガー 20130505版 公開

 本記事には古い情報が含まれている場合があります。まとめページ を作成しましたので併せて御覧下さい。


 些細は 2013/05/03 で書いたような顛末です。
 焦って直すとダメですね。。。


 いつもはリリース前に1週間くらいランニングさせるんですが、今回は数時間しかテストしてませんでしたもので。。。
 大変に失礼しました。


20130505版 ファームウェア一式 20130802版をお使い下さい。


20130128版との機能比較 (20130128版の仕様はこちらを参照ください)

  • (重大)savePower=2でLAN未接続時にNMEAを有効にするとフリーズする不具合を修正
  • 外付けLEDの代わりにmbed上のLEDを点滅させるモードを新設
  • Cosmへ線量情報を送信するとき、端数を勝手に丸めないように修正


savePower=2でLAN未接続時にNMEAを有効にするとフリーズする不具合



 2013/05/03の冒頭 で書きましたが、こんな致命的なバグを作ってしまっていたとは・・・本当に反省しきりです。。
 と同時に、これほど分かりやすいバグにも関わらず、3ヶ月に渡ってクレームどころか質問コメントすらゼロだということは、私が思うほどには新ファームの機能に需要がなく、古い状態のまま使われている方が大多数なのか、そもそも放射線測定自体が飽きられているのか・・・うーん。。


 NMEA形式を使われたことない方も多いのかもしれませんが、microSDGPSを接続して移動しながら線量ログりたい場合に、これほど便利なものはないのです。。
 最短1秒おきでログれるほか(爆発的にファイルサイズが巨大化しますので、microSD の空き容量には要注意)、単なる位置情報のログとしてカシミールに読みませて一緒に持ち歩いたデジカメの写真に撮影位置を書き込んだり、ということにも使える非常に汎用性のあるフォーマットなのです。


 歩いて作ろう汚染地図 などを使ってデータを可視化する場合にも、最適なフォーマットじゃないかと思います。


外付けLEDの代わりにmbed上のLEDを点滅させるモードを新設



 J209×2本を屋外に本格設置してモニタリング開始 しましたが、防水のため塩ビ管の中に入れてしまったため、人に知らせる系の機能は一切不要。
 液晶レス モニタリングポスト向け仕様 のとおりの簡素なもので、ブザーはおろかLEDも装着させませんでした。


 とは言え、ピカピカしないと設置のときだけは不便です。(うまく動作してるぽいか分かりにくい)
 で、よーく考えたら mbed の上に少々眩しいながらも 4個の 青LED があるじゃありませんか!ってことで、外付け LED の代わりにこいつらをチカチカさせることができるようにしました。

env.ini の中に LED=0 と明記

 もともとのオリジナル版から LED のピン番号を指定する LED というパラメータが存在してまして、記述を省略すると 23 が用いられるようになってますが、こいつに 0 を明記することで「外付けLEDなし」と判断し、mbed 上の LED を制御するような仕様にいたしました。
 4灯ありますので、複数管接続のときは、それぞれのLEDが独立してチカチカするようになってます。



Cosmへ線量情報を送信するとき、端数を勝手に丸めないように修正



 20130128版をリリースしたあとで、端数処理に手を加えていたことを忘れ、そのプログラムをベースに NMEA バグ修正を行ったため、以前と端数処理が変わってしまいました。


 小数点以下を6桁も並べたところで、もともと意味がないので、はっきりと「有効桁数は3桁もあれば十分なので無意味な小数点以下を切り捨てるよう仕様変更しました!」と言い切れば良かったのかもしれませんが、せっかく書いた丸め処理が無駄になるのも勿体ないないので、いちおデフォルトを以前どおりにしたうえで、オプションで「端数丸め」ができるようにしてみました。(転んでもただでは起きない修正)


 Cosm設定ファイル(Cosm.CFG もしくは Pachube.CFG)の中で、autoRound=1 と定義すると、Twitter や WebPost など他のサービスと同じように、μSV/h は小数以下3桁まで、cpm は少数以下1桁まで、という風になるようにしました。
 Cosm の表示もスッキリします。是非ともお試しくださいませ。