車載電源の工作

 通信カードを使ってリアルタイムに計測&測定値アップロードという試み、バッテリーには My Battery Expert を投入予定ですが、車に積んで計測する場合は、やはり車の電気を使いたいものです。

目的 機種 必要電源 ポイント
ガイガーカウンター YS-GC712 6〜12V シリアル出力可能
GPSレシーバー GT-723F 3〜5V RS232Cレベルで出力されるので ADM3202 等が不要
シリアル→LAN変換 WIZ110SR 5V TELNET 互換あり、仮想COMあり、と素晴らしい
ハブ LSW3-TX-5PL 5.3V とにかく安い、5Vでも何とか動作
ルーター CTR350 5V 通信カードと直結できるルーター
通信カード NS001U SIM は WS027SH黒耳を流用

 以上合計で 1A 強の電気を食います。
 最初は、市販の シガーソケット→USB(5V) を試してみたのですが、

と惨憺たるもの。
 電圧を測ると 4.7V くらいまで電圧降下してました。
 たまたま買ってきた「シガーソケット→USB(5V)」がゴミだったのかもしれませんが、安定した電力供給は大事です、ってことでいつもの秋月へ


 最大2Aな5V出力の3端子レギュレータは手持ちがあるんですけど、(14V-5V)×2A=18W もの発熱の面倒をみるのが嫌になったので、5ADC−DCコンバーター制御ICセット なるものに逃避します。


 ¥450円となってますが、コンバータICとコイルとダイオードだけで別にコンデンサと抵抗がいくつか要ります。
 終段の 4700μF な電解コンデンサは秋月だと耐圧 50V のデカイのしかなかったので、名古屋のマルツで物色したところ耐圧 10V は欠品中ながら 6.3V があったので、ちょっとギリギリですけど 6.3V 4700μF を選択。
 最初の450円を含めて全部あわせて1000円弱くらいでしょうか、これで 5V5A 出力可能な電源が作れるのは安いと思います。


 ガイガーカウンターに合わせて高めの 5.3V〜5.4V くらいの電圧が出るように微調整し、少し大きめな放熱板を背負わせて、こんな風に出来上がりました。
 1A くらいの負荷では触っても分からないくらいの温度でしたので、もう一回り小さい放熱板で良いような気もします。


http://dl.ftrans.etr.jp/?b50e09ec43774fa68a855d14bf2f8cace8428522.jpg http://dl.ftrans.etr.jp/?6c540a6e5d984436be6cc253a52bfdabf7bfb552.jpg


 左写真の右奥が入力端子、簡単にチェーンできるよう2端子にしてます。
 同じく手前が出力端子、将来の機器増加を考えて3端子にしてます。


 右に映ってる USB ハブは、テーブルタップ代わりです。
 分岐側4ポートは電源線が普通に繋がってるので、秋月の電源から USB(A)オス で出力し、USB ハブの1ポートに突っ込むことで、残り3ポートへ分電・供給される仕組みです。(USB ハブの入力側を使うとポリヒューズに邪魔される)
 100均で買った USB 延長線を半分に切って使ってますので、残った USB(A)メス も電源供給可能な口として装備しておきます。


 過電圧に弱そうな GT-723F は WIZ110SR の基板に流れてる 3.3V を奪うようにしておりますが、それ以外は本電源から直接供給です。
 ガイガーカウンターへの供給電圧が僅かに低いので、ガイガーカウンターの基板に乗ってる 78M05F をバイパスして、直接 5V を供給する方法が良いかもしれません。