トムラウシ・美瑛岳で大量遭難
大雪山系相次ぎ遭難、計10人死亡=トムラウシ山9人、美瑛岳でも−北海道
北海道大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)と美瑛岳(2052メートル)に登った2パーティー計24人が遭難した事故で、道警は17日午前までに、トムラウシ山で女性6人、男性2人、美瑛岳で女性1人の死亡を確認した。またこれらパーティーとは別に、単独でトムラウシ山に登ったとみられる男性1人の死亡も確認された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090717-00000030-jij-soci
一晩にして北海道トムラウシで9人(18人ツアーのうち8人・単独1人)美瑛で1人(6人ツアーのうち1人)が低体温症などで遭難死した模様だ。
ポーター登山(食料やシュラフと言った主要装備はツアー会社が荷揚げし、ツアー客は日帰り装備で参加)だったという話もある。
旭岳からトムラウシへ南下中の最終日に下山できずに遭難死に至ったとのこと。
遭難前夜の2泊目はトムラウシの北側にあたる ヒサゴ沼避難小屋 だったらしい。
最終3日目は何かあっても進まざるを得ない、しかもトムラウシを超えて、という場所である。
登るほかにエスケープルートがない、という高いリスクを負うわけで、こういうシチュエーション時には悪天時の停滞は基本判断のはずだ。
なのに、ピークを越えて進む決断をした。
その結果、次々と現れる脱落者を見捨てる形で、「体力のある人」「装備に余裕があった人」だけが本来の下山予定地としていたトムラウシ温泉に辿り着けた。
他人の寄せ集めツアー客の下山者に対して「見捨ててきたのか!」などと罵る気は毛頭ない。
たぶん、それが正常な人間の判断だと思う。
だけど自分は、そんな”パーティ”で山を一緒に歩いても楽しくはないだろうな、と思う。
追記
↓の 7/13〜17のプランなので「ポーター付き」ではなかったですネ(クリックすると大きく見えます)
けど、その翌日には次のツアーが入ってくるという過密感。。
名古屋発着プランのページなので、この前後にも東京や関西発着プランが並んでるんでしょうねぇ・・・
続報(2009/08/16)
大雪山系遭難1か月、ガイドらテント持たず野営
(前略)一行のうち低体温症で動けなくなったツアー客らの一部が山頂付近でビバーク。しかし、簡易テントを持参していたガイドが下山したため、0度近い風雨の中で救助を待っていたという。その後、登山道整備業者が非常時用に残していた大型テントと毛布、ガスコンロなどの装備品を、付き添っていたガイドが偶然発見。テントに入った5人中3人は湯を沸かして体を温め、無事救助されたが、2人が死亡。テントから数百メートル離れた場所にいたガイドとツアー客の2人も凍死しているのが見つかった。(後略)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090816-OYT1T00077.htm
「偶然に見つけた品」がなければ、ビバーク組は全員凍死してたかもしれない。
手ぶら山行(ガイドすら手ぶら)の恐ろしさを垣間見た。