蒟蒻ゼリー事件を見て日本の末路を儚む

 蒟蒻ゼリーで喉を詰まらせて、幼児が何人か窒息死するという事件を受けて、訴訟やメーカーへの回収・販売中止などを叫ぶ報道を耳にした。


 恐らくは、このメーカー、名が通ってる割に与党への政治献金を怠っていたのだろう。
 みかじめ料を拒んだがために嫌がらせを受けた飲食店のような、全くもってメチャクチャな話で不憫でならない。


 そもそも、蒟蒻ゼリーのようなものを幼児に与えるという保護者の思考が狂ってる。
 こんな判断力のない親(祖父祖母)では、蒟蒻ゼリーをこの世から抹殺しても、次から次へと子供に脅威を与え続けることは明白だ。
 1歳児に凍らせた蒟蒻ゼリーを与えたという祖母は、その当人を業務上過失致死罪で立件しても良いくらいの重過失だ。


 モンスターペアレントという造語が出来て久しいが、こういう馬鹿な保護者を擁護するから、権利意識ばかり発達して、予想されるリスクを事前に予測し回避しようとする能力が欠如するわけだ。
 何か不都合が起きれば「騒げば済む」と言う意識が蔓延してないかい?


 「電子レンジで猫を暖めてはいけないとは書いてなかった」とか言って訴訟というアメリカの話は有名な都市伝説(実話じゃない)だけど、蒟蒻事件はそれを地でやってるようなものだ。
 そもそも日本には蒟蒻ゼリーなんかと比べものにならない「餅」という非常に危険な食べ物が存在している国なわけで、なんで毎年百人以上(蒟蒻ゼリーの数十倍)を窒素死に追いやる「餅」というリスキーな食材を問題視しないのか?


 最近はモンスターペアレントの元で育ったモンスターチルドレンが勢力を伸ばしているそうだ。
 その親(モンスター)以上に権利意識の固まりだと言う。
 三つ子の魂百まで、の言葉通りモンスターチルドレンが将来更正することは期待できないだろう。
 人数ベースの割合ではごく一部なんだが、声の大きさだけは10倍以上だからタチが悪い。


 大義名分だけで行動(一儲け)する右翼団体と全く同じ思考回路だ。
 国を挙げて「馬鹿な親」を支援している状況を見る限り、きわめて残念な話だが、たぶん、日本はどんどん悪い方向へ進むと思う。