急行のと

 巷では特急北陸・急行能登の最終運行で持ちきり・・・ってなわけはないですが、私にとっても実に感慨深いものでした。


 高校3年の夏休みに部活の関係で東京に出かけることがあって、他の人たちは特急+新幹線のところ、自分は金銭的な理由で別行動。
 夜行急行で先回りして昼前に東京駅で待ち合わせ、帰りも新幹線の友人を見送って夜行急行で帰ってきました。
 学校に対して正規に「外遊許可」を取ったかは記憶が定かじゃないんですが(少なくとも別行動としては取ってないと思われ・・・)


 JRの時刻表を穴が空くまで調べまくって出た結論が、割安な北陸発・関東周遊切符「Q切符」の利用でした。
 東京までは普通電車か急行電車が利用でき、1週間近くの滞在期間のうち東京(23区内)のJR線は乗り放題、という凄い切符でした。
 高校生の料金で11300円だったはず。


 夜に近くの駅まで送ってもらい、そこから普通電車を乗り継いで金沢まで。
 初めて乗ったその急行列車の座席は青だか緑だかの対面直角座席で、ほとんど寝付けず。。
(自分の時代は信越本線経由で、ボンネット型の特急車両じゃなくて気動車が引っ張ってたように思う)


 朝焼けのでっかい川(荒川と思われ)を渡ったあたりで急に大都会って風景に一変した感じ、未だにコトンコトンというレールの繋ぎ目を踏む音と一緒に蘇ってきます。


 午前6時なんていう時間に着くので、ここぞ乗り放題Q切符の出番だとばかりに、山手線一周!ったら検札がなくて残念だったり、閑散とした早朝の秋葉原で降りて街を散策して〜と
 京浜東北線と山手線とをスムーズに見分けて乗りこなすことがステータスなんだ、と思って頑張って見栄張った結果、離れゆく山手線のレールを見送って大井町まで行っちゃったり・・・


 最終運行の車内放送が Youtube に上がってました。