「核鑑識」で日米初協議

 核兵器の原料となる高濃縮ウランやプルトニウムの組成を分析する「核鑑識」分野で、日本の文部科学省と米エネルギー省傘下の核安全保障局(NNSA)が、実務協議を2月中にワシントンで開始することが30日、分かった。


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 使用された核兵器の流出元を特定するという核鑑識。
 普通に読めば「そりゃ結構なことじゃないか」であるが、どーも匂う。


 リンク先にも書いてあるが、核爆発に伴った成分を集めて原料(ウランやプロトニウム)の含有成分等々を精査するという。
 これはこれで科学の力で何とかなる内容かもしれない。
 で、この含有成分が分かったら、「他の機密情報と擦り合わせて供給源を特定する」そうだ。


 分析は多数の人が関わることで間違いや誤差は減っていくと思われるが、「他の機密情報」については何の保証もない。
 フセイン核兵器を持ってると言ってた連中が、正しい機密情報を収集できるとは思えないわけだが、「機密」なんだから情報について第3者が中立な立場で判定を下すことは不可能だろう。


 正しい分析結果と誤った機密情報とで擦り合わせが行われた場合、何がおきるか?


 核テロが近々起きることを予感させるようなタイミングでの報道である点も非常に気にかかる。
 第2のイラクが現れないことを祈るのみだ。