ラーメンで若くないことを知る

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 私自身としては、基本的にラーメンの汁は飲み干すべきであり、それがラーメン屋に対する最大の謝辞なのである、と頑なに思っているので、私が汁を残す場合にはよほど不味かったラーメン、ということになる。


 その汁を飲み干した客に対するラーメン屋の応酬が、丼の内側側面のメッセージ。
 ラーメン屋と客との水面下(ラーメンだけあって汁の下?)での攻防を感じたものだ。


 知ってる人は知ってると思うけど、ここのラーメン(こってり)は、通常のこってりというよりも、ねっとり、と言った方がいいくらいのスープだ。


 以前はドンブリに書かれているように「明日も」ってなくらいに大好物だったんだが、いやー歳のせいか、「もう、当分いいよ・・・」てな状態で飲み干した。
 歳をとるとアッサリしたものが好きなる、といわれるが、それを垣間見た気分だった。


 そこで一句おもいつく


 天一で、25の夏おもいだし、汁をすすりて今を知る