以前に 第2次補正予算が成立というブログ を成立前に、成立したと勘違いしてフライングしてしまったのだが、結果としては同じような内容で成立したらしい。
定額給付金も高速1000円も、「国が借金(国債を発行)して、庶民にばらまく」だけに過ぎない。
住宅ローン減税も、一般庶民の一般的なローン残高3000万前後では全く関係なく、数億のローンを組んだ(組めた)人だけのものだ。
金持ちに金を使わせようとする施策は悪くはないが、アメリカと違い日本の現状はそこまで危機的ではない。
庶民が、ケータイのパケット代を惜しみなく払っているようなうちは、景気は悲観するほどには悪化していない。
現状としては、蟻とキリギリスで言うキリギリスの生活をしてた人たちが大げさに騒いでいるだけ。
キリギリスたちは景気の良かった頃は蟻さんよりも羽振りの良い待遇だったわけで、その頃と差し引きすれば今は「自業自得だろ」の時期に過ぎない。
元々、将来の安定よりも目先の待遇を優先しただけなんだから。
(もちろん、そういう選択もアリだと思いますよ)
大部分の蟻さんたちは、アメリカの状態を悲観したり、キリギリスのオーバーな表現に騙されたり、日本の与党の馬鹿さ加減に愛想が尽きて、家計防衛に入っているだけの話。
どこの家も、貯金残高は前年比で増加していることだろう。
(株や投資信託をしてた人は損失を被っているだろうけど・・・)
お金がなくて困ってるんじゃなくて、有効な使い道が分からず、とりあえず貯め込んでいる と言った方が正しい。
お金を使わず、みんなが貯め込み続けると不況が雪だるま式に加速していき、日本もアメリカと全く同じになってしまう。
自分たちで自分たちの首を絞めているのが現状であるが、負の連鎖は最期に恐慌という形で現れ、恐慌の後に必ず戦争が起きることは歴史が証明しているので、初期の段階で何とか財布の紐を緩める策を講じないと行けない。
先にも書いたように「お金がなくて困ってるんじゃない」ので、バラマキ政策は全く無駄だ。
公定歩合が事実上ゼロ金利のような状態を見ても、余剰資金の行き先が全くない。
盗難の心配がないという理由で金利ほぼゼロでも銀行に置いてる家が大部分じゃないだろうか。
そこで。。。
詐欺商法の典型「これに投資すれば○年で元が取れますよ」を国策で実行した方がいい。
ハッキリ言って、みんなこのトークに弱い。
太陽用発電なんて、元を取るのに上手くいって20年位かかる上に、それすら「上手くいって」の場合であって、もしその20年間に何か故障等のトラブルがあれば、半永久的に元が取れないシステムなのに、「20年で元が取れるかも」という理由だけで導入する家庭が後を絶たない。
散々宣伝されているエコキュート(オール電化)も、「プロパンガスの家庭なら5年、都市ガスの家庭でも10年で、それぞれ元が取れるかも」という理由で、太陽光発電を越える勢いで普及している。
エコキュートなんて中身はエアコンと同じなので20年も持つわけないし、貯水槽(温水を貯めておくおくとこ)は掃除する前提になっていない。
電気ポットの水を10年間継ぎ足し続けるようなもので、仮に壊れてなくても10年使い続けることには抵抗を感じることだろう。
それでも先行投資として買う人が多いのは、みんな、「○年で元が取れる」に弱いからだ。
太陽光発電の売電単価を倍にして「10年で元が取れるように」する案が出ているが、あれは素晴らしい。
10年後からはプラス(不労収入)に転じることを期待して導入が進むはずだし、最悪でも「元がとれれば」(損しなければ)ヨシとする寛容な国民性から言っても問題にはなりにくいだろう。
(日本の安全保障上の理由からもエネルギー自給率を上げることは不可欠と思う)
反対にハイブリッド減税は、あれ単体では「元が取れる」構造じゃないのでダメだ。
以前に、低燃費車の重量税軽減、買い替え促進へ政府が検討というブログ を書いたけど、あれくらいやらないと「元を取る」ための消費ブームは起きない。
- 与党の示す低燃費車減税策への私の対案
「元が取れる」なら今の貯金を取り崩しても投資するものだ。
それに国がお墨付きを与えればいい。
定額給付金に充てた2兆円もの財源があれば、いろんなものに「お墨付き」を与えれていたんだがなー
追記
「太陽光発電の売電単価を倍にして・・・あれは素晴らしい」の下り、実際に太陽光による独立発電システムを構築してみて、全然「素晴らしくない」ことに気がつきました。
安全保障上の理由を考慮に入れなければ、全くもって無駄な話だと感じます。(その点については、いずれ書こうと思う)