ぺこちゃん、がんばれ

 ぺこちゃん(昭和25年生まれの6歳)が執拗ないじめに遭ってる。

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 散々既報のとおり、消費期限の切れた原材料を使用、細菌検査で不合格な商品を出荷、等の過去にあった不始末が発覚し、不二家グループのほぼ全店で営業停止、スーパーなどからは「不二家」と書かれた商品すべてを撤去するという事態に及んでいる。


 今回の件を雪印と同一視する向きがあるけれど根本的に違うと思う。
 単なるネタとしか考えていないマスゴミに祭り上げられて、ぺこちゃん災難としか言いようがないと思う。


 今回の件は、不二家が事件発覚前に自主的に社内で調査チームを作り、社内に何か問題がないか調査していて、それで見つけた不始末
 調査チームに正直に申告してくれた人がいて、それによって問題があることが分った。


 事実を知ってから数か月間公開しなかったから祭り上げられているわけだが、製造から1週間ほどが賞味期限の生洋菓子である。雪印と違い健康被害などの実害は全く報告されていないし、言葉は悪いが、どこの企業でも多かれ少なかれ、日常的にやらかしている内容である。
 ここで重要なのが、不二家が何らかの問題が発覚する前に、わざわざ問題がないか掘り出そうとして、その結果掘り出してしまった、という点。


 「問題があれば、それを更生して、間違いを繰り返さない」という単純なポリシーが貫かれていれば、それで十分だと思う。
 それさえまったくと言ってやれていない組織は、ごまんとあるわけだ。裏金疑惑に関わらず、政治家がらみのそれのほうが遥かに問題は深刻だ。
 アパグループ耐震偽装疑惑は解明されないままだし、アメリカ牛肉が骨付きで届いた件に比べれば遥かに些細な問題だ。


 で、ここに来て「公表しなかった」というだけで、今回の菓子や工場と無関係に、不二家レストランは休業させられ、チョコレートなどはスーパーが撤去し始めた。
 スーパーに至っては、「撤去した」と公言することで、自社がさも安全意識が高いような宣伝効果を狙ってのことである。
 消費期限が切れかけた(もしくは切れた)食材を惣菜などに加工して日常的に販売している彼らにとっても無縁な話じゃないはずだ。


 「調べてボロを見つけてしまうよりは、調べずに知らぬふりしておいた方が身のため」という風潮を加速させそうで、いまの報道体制には甚だ疑問を感じる。