リニアは無償にしないと売れないのか
リニア技術導入 最終調整、米に無償提供 首相、首脳会談で表明へ
24日に予定される日米首脳会談において、日本の超電導リニア新幹線の米国への技術導入で合意することで、日米両政府が最終調整に入ったことが12日、分かった。対象となっている区間は、ワシントン−ボルティモア間(約66キロ)。政府関係者が明らかにした。
首脳会談で安倍晋三首相は、リニア受注を実現するために、リニア技術は無償提供することを表明する。JR東海も政府と足並みをそろえている。
最初の路線の受注には成功するだろうけど、私がもしアメリカ政府の高官だったら、全米にリニア網を展開するときは、「日本から無償で得たリニア技術」を駆使し、アメリカ国内の企業を中心に据えて路線拡大を図ると思う。
アメリカ以外にもリニア導入を働きかけるとき、「アメリカだけライセンス無償、他国は有償」なんて商売は通用するはずないから、すべての国に対してリニア技術は無償提供されることになるだろう。
実現すれば莫大なライセンス収入が期待できるはずの STAP細胞 への異様な叩きっぷりといい、今回のリニア無償提供といい、「資源のない国」が「技術」という資源の価値を過小評価し、タダでばらまいて、舌の根も乾かぬうちから「日本は資源がないから原発を動かさないといけない」というのは、いささか狂気じみており、自虐という他に適当な言葉が見当たらない。
日本が TRON を開発していた頃(1980年代)、その素晴らしい設計思想を有していた無償 OS は日米通商摩擦のターゲットにされ、結果的に TRON は潰された。
その結果、マイクロソフトが開発した MS-DOS などという、とても OS などとは言えない代物を有償で購入させられ、未だに iPhone や Android や Windows のライセンスを買わされ続けているのも関わらず、「リニア技術は無償提供」だという。
事故を起こした福島第一原発は 米ゼネラル・エレクトリック(GE)の技術で作られたものだが、原発技術のライセンス料は無償ではなかったうえに、日本による独自の改造(設計変更)すら許されていなかった。
「太平洋戦争を引き起こした戦争責任が日本にある」
どんだけ足蹴にされようが耐えていかないといけないのだろうか。
(最終的には発展途上国との過当競争になってしまう)製造業しか許されていないのか。
次に西日本で「原発で失敗」したら、日本で住める土地が無くなるのだが、地震国で原発との共存を強制させられ、ひとたび事故が起きれば生態学的研究対象にされる点、もしかしたら「太平洋戦争を引き起こした戦争責任」への刑執行が、21世紀となった今でも続いていると読み解くべきではないのだろうか?という気にもなってくる。
次に「原発で失敗」したら、世界の核廃棄物の最終処分を引き受けることでしか生計を立てられなくなってるはず。
逆にいえば、核廃棄物の最終処分を引き受けざるを得ないことになることを見越して、「地震国での原発再稼働」を強要されているのか?とすら感じることもある。
戦争犯罪者の末裔「日本人」を用いた有人監視の永久管理だと解釈すれば、万年単位で十字架を背負わされたようなもの。
我々の先祖は取り返しの付かない物凄い大罪を為したものだ。