若松ガイガー 20120301版 公開

 本記事には古い情報が含まれている場合があります。まとめページ を作成しましたので併せて御覧下さい。


 少々バグを出してしまってました。
 致命的なバグではないと思いますが、特に delayStart が効かなくなっちゃってるのは嫌なんで急ぎ修正します。
 要望いただいてましたブザー制御は、ボタンを増やす以外の方法で考えたいのですが、今んとこ良い方法が見当たらないので保留です。


20120301版 ファームウェア一式 20120312版をお使い下さい



20120225版との機能比較 (20120225版の仕様はこちらを参照ください)

  • 設定ファイルで存在しないファイル名を記述した場合、液晶にエラーが出ないバグを修正(20120225版で発生)
  • 各サービスにおいて delayStart の設定値が無視されてしまうバグを修正(20120225版で発生)
  • 省電力モード時かつバックライト制御を行ってる場合にボタン押下で輝度を明るくする機能を追加
  • リコメンドモード(平均化時間の自動可変)で最小秒数を30秒から10秒に変更


 バックライト制御用の配線を施していて(詳細は 2012/02/25の記事を)、かつ省電力モードで動作しているとき、自動的にバックライトの輝度を下げて省エネにしましたが、ボタン押下で約10秒間だけ輝度が戻るようにしました。
 輝度が戻っている間に更にボタンを押すと表示モード(lcdLayout)が変更になります。


 20120225版では、デフォルトでバックライト制御ピン(25番)を有効にして、バックライトが繋がっていようが繋がっていまいがお構いなしに、繋がってるという想定で制御しておりましたが、今回の版では、バックライト有り/無し で若干制御を変える必要が出てきましたため、当初のこのデフォルト動作をやめることになりました。


 25番ピンにバックライトのアノードを接続させて若松ガイガーから制御させる場合には、env.ini の中に backLight=25 と明示して下さい。
 省略するとバックライト制御線は未接続と見なして暗いままになりますので御注意ください。


 オリジナルのまま液晶のバックライト関係を全く弄っていない方は影響ありませんので、特に何も変更する必要ありません。


 あと、周辺線量および使用GM管の感度によって、平均化時間を自動的に可変させる仕組み(リコメンドモード)で、これまでは最短で30秒までしか時間が縮まりませんでしたが、この下限値を10秒に変更しました。
 デフォルトの recommendCount=100 のときで、600cpm を超えたとき最短の10秒平均モードになります。


 SBM-20 で 600cpm も弾き出すような場所には長居禁物ですけど、感度の高い管に換装されている場合には比較的低い線量であっても数百cpmをカウントできる場合がありますので、そういう条件では平均化時間のパラメータ(sma・s_sma)を変更することなく、割に短時間でソコソコ信頼できる線量値を測定することが出来るようになります。


 recommendCount=100 でも市販ガイガー並の±20%のブレ範囲内に収まってると思います。

lcdLayout 想定シチュエーション 表示線量の計算方法
0 定置モニタリングポスト 10分平均値
1 モバイル測定 線量・感度に応じて10秒〜10分の範囲で可変
2 ホットスポット捜索 上段60秒平均/下段10分平均

※60秒平均はパラメータ s_sma で、10分平均はパラメータ sma で時間変更可
※SBM20程度の感度の管で本当に「ホットスポット捜索」に使えるのかどうかは不明
※リコメンドモードは、一定の誤差を許容したうえで応答性を上げる試みであって、測定誤差を減らす目的のものではありません。10分平均値よりも測定誤差(バラツキ)は大きくなります。


(追記)
 リコメンドモードなんて要らん! 元の lcdLayout=1 を返せ! って方は、恐れ入りますが、recommendCount=10000 くらいにして下さい。
 1000cpmまで10分平均値になります。



 管の感度と平均化時間・リコメンドモードの違いを 一目瞭然で見られるページ を用意しました。
 すべて同じ場所で測定してます。
 やっぱ J306×2 や J209 くらいの感度になると、かなり短時間でもブレの少ない数値が測定できますね。
 SBM20の60秒平均はかなり残念な結果です。。