非正規労働者のこと

 こんなことを書くとアレだけど、失職した非正規労働者の8割くらいは自業自得だと思う。
 5年くらい前だと、安定性(失職リスク)を無視した目先の待遇(今年の年収・福利厚生)で比較すれば、圧倒的に非正規労働者の方が有利だった。
 事実、派遣から正社員に転向した人は、給料手取額の減少を実感したはず。


 安定性や退職金という「未来に享受できそうなもの」を単に先取りしただけの雇用形態である。
 特定の会社に縛られる正社員というもの自体に対し「ダサイ」という感覚を示し、自分本位で職を選択できるとして「非正規労働者」(いわゆる派遣)を選んだ人が大勢だと感じる。


 特に30代以下の若い層は、9割以上そういうパターンではなかろうか。(自分の周りを見渡しても)
 求職活動なんて時間の無駄、派遣会社に登録しておけば仕事を探してきてくれる・・・という考え。


 「ソリが合わない」と思えば、笑顔でバイバイして転職できる。
 さほど我慢は必要ない。
 そもそも2年以内に「転職する」ことが前提なんだから。


 蟻とキリギリス、の実写版と言ってもいい。



 「仕事は給料を得る手段」なんて思ってるから仕事が見つからないわけで、「給料は仕事の結果」と思えば、世の中、給料の種はいっぱいある。
 「私を雇えば御社は得しますよ」とくれば雇わない事業所はまずない。


 これは普通の商品営業と全く同じだ。商品は自分で、営業マンも自分。
 何を武器(セールスポイント)にするか営業戦略も、それは自分の得手不得手も考慮しながら自分で考えられる。


 案が浮かばなければ「絶対に破れない雑巾です」と売り込んでもいい。
 無事タイムカードをゲットして、その3ヶ月後に「いやはや雑巾にするには勿体ない布だよ」と言わせればいいでしょ?