数億円がゼロ円に(続)

 総務大臣が「ネット上の犯行予告を検知できるソフトの開発費(数億円)を来年度予算の概算要求に盛り込む」と発言したことに呼応し、ゼロ円で犯行予告収集サイトが立ち上げられたことは先日書きましたが、今度はそういう外部からの検知(検索)から逃れて予告することが出来る「みんなが楽しく、いろんな予告をする掲示板」が現れたようだ。


 その名もズバリ 予告.out 


 ほとんどそのまんまであるが、この予告.outは投稿された予告文を画像として表示するため、各種検索エンジン(犯行予告を検知できるソフト)を使っての検索から逃れることが可能だ。
 つまり、検知されずに予告文を投稿することができる非常に安全な(笑)サイトであるということだと言う。


 と書くと不謹慎に聞こえるかもしれないが、実のところ 予告.out は猛烈な皮肉で出来たネタサイトなのである。
 「総務省さんよ、犯行予告を自動検知するシステムなんて作れるわけ?
 実際のところ画像化された犯行予告文を自動検知するなんて不可能だ。
(予告文の画像の背景にダミー図柄を挿入すれば検知の難易度は一気に上がる)


 画像解析に及ばずとも「これからやるよ」という投稿を「これからや(殺)るよ」と解釈する頭脳はコンピュータには無理だろう。


 なのに、この国の大臣ったら・・・
 この国に何が足りていないのかを如実に知ることが出来る貴重な一コマだ。