報道ではガソリン等の暫定税率の廃止によるガソリン値下げで、すっかり持ちきりだ。
ガソリン税は蔵出し課税(ガソリンスタンドの仕入れ時点で課税済み)のため、3月の仕入れ分を4/1から値引き販売しているスタンドは、その値下げ原資が丸々損失になる。
よって、暫定税率分が課税された在庫分があるうちは、値引きしない、もしくは値引き幅を少なくする、という体制を取ってるスタンドもある。
これ自体は各スタンドの経営判断であるので全く問題ない話だが、政界では来月にでも暫定税率を復活させる話が出てきている。
仮に 5/1 に暫定税率が復活となったと仮定して、その時のことも考えてみる。
5/1 の販売分は4月に仕入れた分の在庫販売になり、その在庫分には暫定税率が含まれてない。
つまりは、4/1 と逆のことが 5/1 に起きるわけだ。
4/1 に値引きを決行したスタンドは当然のように 5/1 から値上げを行うだろう。
それはそれで理にかなった正しい判断だ。
では、今回は値引きを見送ったスタンドは、5/1 にも同様に値上げを見送るのか?
値上げには時を同じくして追随するスタンドも多いだろう。
馴染みのスタンドが、どう行動するか、よくよく見定めておくと良いと思う。