救急車で私的に病気の娘運ぶ、の事件、続

 昨日のブログで書きましたように、今朝の朝イチに藤沢市消防本部に電話いれました。
 さすがに「署長を出せ」とは言いませんでしたが。


  • クビになった救急隊員の自宅は勤務先の消防署の近く(車で5分ほど)にあるが管轄外。
  • 隊員は無断で救急車を使って帰宅したのでなく上司に判断を仰ぎ決裁を取った。
  • 管轄外のため病院への搬送業務は行ってはいけないことなってる。
  • 救急車で自宅に行くまでは上司の許可が出ていたが、そこからの搬送の許可は出していない。
  • 自宅に着いてから救急を要すると判断したら119番をかけて管轄消防署に救援を依頼すべきであったのに、自分が乗って行った救急車で搬送してしまった点が悪い。


 ざっと、こんな感じであった。
※ 実際には解雇じゃなくて自主的辞職だそうだが、公務員で停職1ヶ月超なんて「辞めてくれ」の宣告だ
※ 反面、救急車の使用許可を出した上司へは訓戒、「将来の出世は期待しないで下さいよ」的な軽いものだ


 応対に出られた担当の方、相当数の電話を受けていると思われ、節々に「私も個人的にはおかしいと思いますが・・・」という雰囲気だったのが、せめてもの救いだったが、説明内容は実に酷い話だ。


 上司が「救急車の使用許可」を出したのだから、部下の救急隊員からしてみれば、これは完全に公務である。
 そもそも論で救急車の使用適否を問えば、救急車使用を許可した上司の方が遙かに罪が重い。
 処分の理由は、「救急車の使用は自宅との往復に限って許可しただけであり、自宅から病院への搬送は許可していないので、許可を得ずに(私的に)搬送したので処分した」という話。


 「この隊員はどうすべきだったのか?」と聞けば、「現場(自宅)に着いて救急搬送の必要性があると判断した場合には、管轄の消防署から救急車を呼ぶべぎたった」だと。
 つまり、119番か消防無線か、それらを用いて管轄の消防署に連絡を入れ救急車を呼ぶべきだった、という。


 救急車で自宅に着いたのに別の救急車を呼べ、という話。
 稜線で滑落したときに、どっちの県のヘリを飛ばすかで揉めるという笑い話があるが、それが普通の住宅地で起きた感じだ。


 「救急車が搬送を終えて署に戻る間に、たまたま所轄外の道路を走っていて交通事故の現場に遭遇したら、119番して下さい、と言って立ち去るのか?」聞けば、「人道的な見地から考える・・・」と回答


 つまり、救急隊員の娘は人道的な見地で捉える対象ではない、と公言したようなものだ。


 こんな馬鹿な処分を考えつく上司(本部長?)こそ辞めてもらいたい。
 救急車1台は2500万円くらいだそうだが、給料に見合う仕事をしてない管理職(上司)を数人クビにすれば、救急車くらい毎年1台ずつ買い増す予算が出来るわけだ。


 重箱の隅を突くような無駄金を探すよりも、ろくに仕事をしてない人を切った方が遙かに経費節減になる。
 ましてや、部下が問題起こした時の監督責任を問うためだけに存在している、と言って過言でない無数の中間管理職は無駄以外の何者でもない。