mbed 開発ボード Cタイプ 説明書
秋月ユニバーサル基板Cタイプとスタックできる同寸法の mbed 開発ボードです。
ボードオレンジに備わってる機能のうち、「3.3V電源で5Vキャラクタ液晶を制御する昇圧回路」が省かれています。
(電源電圧に見合ったキャラクタ液晶を接続する前提になっている)
汎用ガイガー検波ユニット 同様に、FusionPCB への指示ミスで部品マークは刻印されているものの、部品仕様の印刷に失敗しています。
また、バッテリーバックアップのピンを間違えて配線指示してしまっており、初版は注意が必要です。
部品点数が少ないこともあって汎用ガイガー検波ユニットと比べたら組み立ては非常に簡単ではありますが、順番に説明していきます。
コンデンサとダイオード以外は説明の必要がないと思うので割愛。
抵抗値やコンデンサの容量は、これじゃないといけないという風でもないので、好きにして下さい。
「背の低い部品から半田付け」の鉄則に従って作業を始めると、まずまっさきに半田付けすべきが microSD スロット。
ピン間隔が 1mm弱 と狭いので半田付けに緊張する部品ですね。
100均にも売ってる摘むと広がるピンセットで固定して作業するのが便利です。
スロットの基板側にはカードの出し入れ機構の部品がついていて、基板に密着させすぎると金具が引っかかって支障を来しますので、まず microSD スロットを置く予定の場所に適当な紙を挟んでおきます。
その紙を挟むように microSD スロットを置きます。
パターンがピンに合うよう慎重に位置調整し、きっちりピンセットで固定して半田付けします。
私はダイソーの鉛入り半田がお気に入りですけど、あそこに売ってる最細 0.8mm でも、ここの半田付けには太すぎます。
不可能でもないですけど、0.4〜0.6mm くらいの半田線のほうがブリッジしにくくラクチンです。
信号ピンを半田付けしたらピンセットを外し挟んだ紙を引き抜いて、スロット周囲の基板固定用金具を半田付けします。
引き続いて設計バグのある電池ホルダーの話。
・・・の前に LANコネクタを付けておきましょう。
LANコネクタのピンを覆う感じに電池ホルダーを取り付けますので、順番が逆だと LANコネクタを半田付けできなくなります。
リチウム電池ホルダーの足を挿すホールが分かりやすいように四角い穴で指示したまでは良かったのですが、間隔を間違えてしまったため四角いホールに電池ホルダーの両足が刺さりません。
これとは別に mbed の p3 に引き回すべき配線を間違えて p4 に向けてしまうポカミスもやらかしていまいパターンカットが必要だと書いていたものの、この「間隔間違い」のお陰でどうやらパターンカットせずに済みそうです。
LAN コネクタに近い側が − なのですが、下左の写真のように − を四角いホールに入れて下さい。
そうすると設計ミスの不幸中の幸いで電池ホルダーの + が四角いホールから外れます。
ホールを外れれば p4(リセットピン)に給電する過ちを犯さずに済みますからパターンカットは無用になります。
電池ホルダーの + が mbed の p3 に繋がるよう適当なリード線で配線して下さい。
mbed の1.5ピッチ外側にピンソケット向けのホールが開いてます。
普通に 1×20 ソケットにしてもいいですし、足が長いソケットで連結させるもよし、直接リード線を半田付けするもよく、何に使っても大丈夫。
特に p1〜p20 側は多目的に使うと予想されるので、1×20 ソケットの外側にさらにリード線を半田付けできるよう 2列 に渡って信号線を引き出しています。
基板のパターンを見て頂くと分かるのですが、mbed のピンと1ピッチ違いにズレてます。(これはバグでなく設計通り)
秋月ユニバーサル基板の長手サイズに mbed と LANコネクタを押し込めた結果、mbed が基板の端ギリギリになってしまい、その真横は4隅のホールが迫っていてピンソケットを配置する余裕がなく、このように1ピッチずらしと相成りました。
それでも p1(GND) はかなり厳しいと思いますけど、キャラクタ液晶の近くの VR そばにも GNDホール を 3ホール出しておきましたので、いざとなればそこで代用できるかな、と。
とはいえ、「1ピッチずらし」は間違いのもとなので(設計した私ですら間違えそうになるので)、次版では mbed の信号名を基板にもシルク印字させたいと思います。
キャラクタ液晶を直結(表にピンソケット) | ケーブルを経由(裏にピンヘッダ) |
mbed の地下空間も無駄にホール空けまくってます。
電池ホルダーが裏についていると利用しづらいですが、電池ホルダーを使わない人にとっては、ちょっとした回路を組み入れられるスペースになってます。
5V / 3.3V / GND と利用頻度の高い端子は出してありますので利用ください。
昇圧/降圧DCDC モジュールあたり組み入れるのにも最適です〜♪。
(そのときは、DCジャックの傍らにある 1S3 を撤去したうえで、DCジャックの電気を直接 地下のDCDC の入力に引き込み、DCDC 出力をショットキー経由で 5V ラインに戻してやります)