初めての基板発注 後編の2

 前置きはこちら



 秋月で最も安価なユニバーサルボードである Cタイプ との調和を最優先にして設計した汎用的な mbed 開発ボードです。


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 ボードオレンジの良い部分をインスパイアしつつ、液晶むけ昇圧回路みたいな(私にとっては)不要な部分を省いて、Cタイプと同じサイズに凝縮させてみました。
 4隅の穴は秋月Cタイプ基板と同一なため、適切な長さのスペーサーを選択すればスタック可能となってます。


 mbed の p24〜p30 付近に定番キャラクタ液晶を接続する前提の基板と、I2C 液晶前提の全フリー版と両方を設計しましたが、今回基板として発注したのは前者のみです。
 LCD 関係のピンヘッダを省けば後者になるので、設計バグを修正したら発注する予定。。


 ホール位置が 0.3mm ずれている点は以前にも気がついたことですが、もっと致命的な不具合が・・・
 初期ロットの不具合は「後編の3」でまとめるとして、今回は設計上での話を基準に進めます。


部品表(すべて秋月で揃います)

種類 規格 数量 備考
コンデンサ 0.1μF 程度 4個 単なるパスコン
  10μF 程度 1個 電源入力部に念のため大容量の電解
ショットキーダイオード 1S3 等 2本 外部電源とUSB給電を併用できるようにするため
可変抵抗 100kΩ 程度 1個 液晶のコントラスト調整
DCジャック 秋月標準DCジャック 1個
LANコネクタ RJLD260TC1 等 1個 パルストランス内蔵
microSDコネクタ DM3AT-SF-PEJM5 等 1個 ヒロセ(秋月で扱い)
ピンヘッダ 13ピン分 1式
ピンソケット 1×20(20ピン) 2〜3本 分割ロングピンソケットを切って使おう
  2×7(14ピン) 1個 キャラクタ液晶向け、14Pケーブルで引き回すときはピンヘッダ
ジャンパーピン 好きな色 3個 キャラクタ液晶の電圧と電圧ピンの選択
電池ホルダー CR2032用 1個


 ユニバーサル基板Cタイプとスタックさせて使うときは、適当な長さのスペーサーのほか、基板同士を電気的に接続するためのケーブルなり足長ピンソケットなりが別に必要です。


 どっちを上にするのか下にするのか、実際に出来上がってきた物を目の前にすると非常に迷います。
 電池ホルダーはボードオレンジのように裏側に配置させるのですが、ユニバーサル基板を下にスタックするときは、1cm以上のスペーサーを使うとともに、このホルダーの厚みを避けて部品を配置する必要があります。
 もしくは、スルーホールユニバーサル基板にして半田面を向き合わせて(部品面をどちにも外側にして)使うか、空間的な知恵を絞る必要があります。


 ユニバーサル基板を上空にスタックする場合は、mbed 関係の厚みがあるので、2cm くらいのスペーサーが必要です。
 物理的に mbed のリセットピンが押しにくくなるので、別にタクトスイッチを設けて p4 に接続(タクトスイッチのもう片方は GND)して、リセットボタンを自分で配置したほうがいいでしょう。


 キャラクタ液晶を「直結」させず、メスメスな 14P ケーブルで引き回して使う場合はピンソケットの代わりにピンヘッダを用いますが、ピンヘッダを立てる側に気をつけないといけません。
 実際には 秋月の資料 のとおり。
 ピンヘッダを基板の裏(リチウム電池ホルダーの側)に取り付けます。


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 おや? 最後・右下の写真に写ってる「いかにも・・・」ってリード線は!?
 これは嫌な予感がしてきますよねぇ


 先に「致命的な不具合」と書きましたが、これがそうなんです。
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