100均ビデオケーブルの静電容量は意外に巨大だった
若松ネットガイガー互換機に最初の頃からプローブ線(アノード抵抗〜GMアノード)として100均のビデオケーブルを使ってましたが、耐圧が完全オーバーしているのとは別に、大きな問題が発覚。
秋月から 格安の LCRテスター が出たんですけど、いつの間にか気がついたら 飛脚 サンタが運んで来てくれて、その後しばらくしたらクレジットカード会社から引き落としの通知が来るなどという不思議なことが続いたのですが、せっかく届いたこの箱で色んなものを測ってみて分かった事実!
(いかにも安っぽいミノムシクリップですが、それでキャリブレーションかけた後の測定値です)
100均のビデオケーブルの静電容量、なんと 190pF/m !!!
ガイガー管そのものの静電容量は一桁pF程度だそうですが、使うケーブルに、その数十倍もの容量が寄生しているというのはさすがにダメでしょ
なんでダメかというと、放射線ピコーンを検知するたびに、ガイガー管の中ではアノードからカソードに電流が流れる(それまで∞Ωだった等価抵抗が一瞬だけ大幅に低くなる)のですけど、ガイガー管そのものに蓄えられる電荷 数pF+α 程度がカソードに流れるべきところ、ケーブルに蓄えられた 200pF 近い電荷が雪崩の如くガイガー管に流れ込んでくるのです。
(あの100均ケーブルはケーブル自体の抵抗も大きいので、静電容量の全量が流れ込むわけではないと思われますが)
というわけで、長い100均ケーブルで長期間運用し続けていると、恐らくガイガー管の寿命が縮むはずです。
ちょっと出かけたときだけ・・・くらいなら大した話にはならないと思いますが、常置常用するモニタリングポストで100均ケーブルは使っちゃダメですねぇ〜
静電容量なんて数p〜十数pF程度だろ、そんなの無視しちゃうぜ〜、って高をくくってましたが、いやはや実際に測ってみると恐ろしい。。
(追記)
汎用ガイガー検波ユニットの製作(3号機) もどうぞ