東電に賠償指示の意向=新築マンション汚染被害で―枝野経産相 (時事通信)
(前略)
マンションの高線量は建築資材の砕石の汚染が原因とみられているが、経産相は「砕石業者に責任があるとはとても言えない」と指摘。「東電の(福島第1原発)事故と相当の因果関係があると思っている。速やかに賠償の手続きに入るよう、東電に指示したい」と語り、早急に東電側に伝える考えを示した。
今回は新築マンションということで話題性があったけれど、既築の住宅であっても同程度(1.0μSV/h超)に汚染されてしまっている人も大勢おられる。
汚染されていることすら知らずに高い線量のところに住んでいる人が多数だろう。
なぜにこのマンションの住民だけが移住支援を受けられるのか。
「屋内1.0μSV/h」がその基準であれば既築住宅でも同じく移住支援や賠償を受けられないとおかしい。
「コンクリートが汚染されて除染のしようがない新築マンションは仕方がないから」という人もいるかもしれないが、ぶっちゃけ、線源が基礎だと分かっていれば床に鉛板を敷けば済むだけで、線量を下げることを目的とするのであれば既築住宅の除染より遙かに手軽だ。
瓦や外壁にもセシウム類が溶け込んでいる既築住宅の除染なんて、どう頑張っても限界がある。
念のため断っておくが私は「汚染マンションに我慢して住め」と言ってるわけではなく、同程度に汚されてしまった既築住宅の住民に対しても同じ待遇を与えよ、と思ってるだけ。
同じく敷地を汚されたゴルフ場に対しては「無主物」と言ってみせたり、この露骨な差別は一体なんなんだ?
汚染マンションは12世帯中10世帯が南相馬からの避難住民らしいけど、浜通りの人に対しては今回のように至極全うな扱いをしているのに、既築住宅の汚染は無視という中通りに住む人への屈辱的な差別は恐ろしさすら覚える。