あけましておめでとうございます。
ようやくまとまった工作時間が取れましたので、若松ネットガイガーの作者さんから分けて頂いた発売前の mbed universal board R0 という貴重なボードを引っ張り出してきました。
mbed 向けユニバーサルボードとしては、ボードオレンジ という有名な板があり私も2枚ほど使わせて頂いています。
ボードオレンジは 3.3V 電源時でも 5V 品の LCD が使えるようにする回路のパターンが引かれているなど過剰すぎる仕様の反面、実質的に使えるエリア(工作者が自分の部品を並べる余地)が60ホールほど(高さ制限あり)と非常に狭く、かつケースは適当に見繕え、というものですが、それらオレンジボードのデメリットを払拭したものが、mbed universal board R0 です。
- 工作者の部品配置エリアが格段に広い(500ホールくらいある)
- Mark2と一緒でタカチケース(LC135H-N)にピッタリ納まる
せっかくなので、このボードで Mark2 互換機を組んでみたいと思います。
こちらが完成品です。
え?ただ単に mbed を置いただけじゃねぇーか、と言われそうですが、右上に配置された 怪しい 100μH なコイル が気になりますネ。
mbed を外してみましょうか。
じゃん!
Mark2 の主要回路を mbed の裏に実装してみました。
15×7ホールの空間に全てが詰まってます。
- MOSFET は 2SK2040 から手持ち 2SK2962 に変更
- オペアンプへの帰還で使用されてる分圧用の金属皮膜抵抗はカーボン抵抗で実測抵抗比が近いものをチョイス
- カップリングコンデンサは 4.7pF から手持ち 10pF に変更
- アノード抵抗 5MΩ を 10MΩ に変更
- 現ファームで未使用のカソード計測部は省略してアノード計測のみ(GM管のカソードはGNDに直結)
- パスコンはICソケットの内側に配置
と僅かに変わってますが、基本的には互換機というより模造品と呼んだほうが正しいレベルです。。
半田面をお見せするのは恥ずかしいのですが、主に電源とGNDライン向けにUEW線を10本くらい使ってます。
中央の巨大な半田ブリッジは GND です。
(効果は半信半疑ですが)ノイズシールドを兼ねてます。
手軽なシールド線ということで、100均のピンケーブル(黄/赤/白のあれ)を経由し、いずれプローブぽくする予定で GM 管が繋がってます。
確実に耐圧オーバーですが、まぁそこは趣味の品ということで(笑)
GM管まで1m近くケーブルを伸ばしていますが、普通に組んだ Mark2 と並べて測って、一晩で誤差5%以内ですので、これはこれで成功品かな、と思います。
この mbed universal board R0、作者さんによれば若松から発売される予定とのこと。
値段はまだ確定していないそうですが、ボードオレンジと同程度に抑えたいということで、Mark2 に同梱してた液晶くり抜き加工済みタカチケースも一緒に発売する予定だそうです。
「タカチケースにキレイに納まる敷地の広い mbed ボード」として期待が高まります。
若松定員さんを捕まえて「mbed universal board まだ?、待ちくたびれたよ」って催促して頂けると発売が早まるかと(笑)
この手の版下ものは、数を捌いてナンボですから、ここはひとつ、こんな素晴らしい Mark2 を創って下さった作者さんを応援する意味も込めて、どんどん若松さんにプッシュしていきましょう!
追記
このユニバーサルボード、きっと mbed祭り2012(1/29) でお披露目になるのでは?と言う気が致してます。
タカチケースを切り抜く工賃が幾らくらいなのかが分からないのですけど、mbed本体+本ユニバーサルボード+周辺部品(LCD含む)+タカチケースのフルセットで9800円、ユニバーサルボード(周辺部品なし)+ケースで2980円、くらいだと手が届きやすいなぁ
タカチ専用ユニバーサル基板と銘打ってタカチに協賛を申し出て、特値の仕切りを引き出せるとグッドなんですけどね。
追記(2012/01/10)
複数管むけに回路を増床してみました。
追記(2012/02/03)
若松トップページ からのバナーリンクもなく、ひっそりと発売開始 された模様です。
「基板のみ」という選択肢がなくて少々残念・・・
部品セット品から逆算すると、もし「基板のみ」を販売しても2000円台かな。
500穴を超えるスルーホールと4隅のラウンドカットが以外と高くつくのでしょうか。
ドカーンと1万枚くらいのロットで作れば半値くらいになるんでしょうが、そうそう馬鹿売れするジャンルの商品でもないですし、まぁ仕方ないか。。
追記(2013/01/04)
上のほうでビデオケーブルをプローブ線に使ってる記述・写真がありますが、ビデオケーブルの静電容量は無視できないことが分かり、あの状態で長期間運用し続けるとGM管の寿命が縮む可能性があります。
非シールド線のほうが静電容量が小さいので、そういう線を使うとともに、極力短く配線したほうがベターです。