時計用電池 と microSD 装着 (改)

 本記事には古い情報が含まれている場合があります。まとめページ を作成しましたので併せて御覧下さい。


 GPSmicroSD はともかく、若松ガイガーにリチウム電池は必須アイテムなのですが、これまでリチウム電池ホルダーをビニールテープでぐるぐる巻きにして・・・という風でしたけれど、基板と回路図を眺めていたら、とても素晴らしいことに気がついてしまいました。


 たぶん、CN3 の USB ホスト用コネクタを増設している人は限りなくゼロでしょう。
 また、LANコネクタには LED が 2つ埋まってて TP5〜TP8 への配線を施すと点灯できるようになっているのですが、これもまた LED をチカチカさせてる人もゼロでしょう。
 常灯は簡単ですが、チカチカさせるためには配線を施した上にファーム側でも対応しないといけないのですが、オリジナルファームも私の拡張ファームも、どちらも LAN コネクタの Lチカ に対応していません。


 つまり、Lチカ させようとしない限り、R14 と R15 は無駄な(どこにも繋がってない)部品なのです。
 ずばり、この場所に ボタン電池基板取付用ホルダー CR2032用(縦型) を半田付けしてしまおうという作戦です。


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※アノードへの空中配線は基板裏にあります(表に配線する必要ないので、できるだけ空中配線は地下へ)


 写真に橙色で矢印を書き込みましたが、TP6 と TP8 と USBコネクタの固定用穴(これは写真の裏側ですが) の3つの穴にリチウム電池ホルダーのピンがジャストミートしてしまうのです!
(R14とR15を忠実に半田付けしてる人は半田吸い取り線とか使って剥がしてください)


 USB コネクタの固定用穴には電池ホルダーのマイナスピンが填るのですが、基板の裏を見ると一目瞭然のように周囲の GND へ導通となってますので、固定を兼ねて半田を流し込めば、電池ホルダーのマイナスの配線は自動的に完了と相成ります。


 次に電池ホルダーのプラスのほう、こちらは2ピン出てまして、ちょうど TP6 と TP8 にピッタリです。基盤の裏をよくみると TP8 は隣の R15 の右側に繋がるパターンがありますが、それ以外はどこにも繋がってません。
 プラスのもう片方、TP6 のほうは LAN コネクタのほうへパターンが向かっています。
 すでに LANコネクタを装着していて先が見えないので回路図を追いますが、LANコネクタの10番に繋がってます。コネクタの仕様書 を見ると分かるように、LED を介して 9番ピンへ、9番ピンは TP5 へと戻ってくる配線になってます。
 TP5 を今のまま放置にしておけば、どこにも電気は流れていきません。(パターンカットする必要なし)


 TP6 を拝借しても問題ないことが明らかになりましたので、TP6 と TP8 に半田付けしてしまいます。
 あとは mbed の 3番から引っ張ってきた線を TP6 か TP8 に半田付けします。
 抵抗がなくなって穴だけ空いた R15 右側(TP8 に繋がってる)を使ってもいいですね。


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 仕上がり図です。
 右の写真が外蓋装着時に覗き込むように撮影したものですが、電池上の1mm程度の隙間、見て取れますでしょうか?
 最初から、この場所にリチウム電池ホルダーをつける前提で、予めパターンを引き回しておいて欲しいところですね。


 ちなみに似たような縦型でも これ は高さの面でギリギリ NG でした。
 マルツの は天井とのスペースが全くない状態ですが辛うじて装着可でした。



 引き続き表面実装な microSD ソケット向けの穴も開けてみます。
 あまり使い勝手がよいとは思えませんが、いちお作例としてご覧ください。

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ホットナイフで小さめに溝を彫り
その後で棒やすりで大きくします
カード抜いたとき カード差し入れ時


 真ん中の写真を見ると、カードの先がケースからはみ出ていて簡単に摘めそうに見えるかもしれませんが、上蓋を閉めた状態だと相当キツイです。。
 カード表面の僅かな凹凸に爪を引っかけて引きずり出す、という風か。


 指先が入るほどに穴を大きくしてしまえばいいかもしれませんけど。


追記(2012/02/25)
 押しボタン対応ファームウェアをリリース しました。
 当記事で案内しているリチウム電池の場所が押しボタンに最適かと思いますので、押しボタンを装着される方は、当記事の場所に設置せずに、これまでどおり液晶の下にでも放り込んでおいてください。