高齢者へのバラマキは福祉という称号を得る
高齢者福祉の財源確保のために消費税率をアップ、なんてものが盛んに言われています。
高齢者福祉に10兆円足りない、だと。
私にとっては、子ども手当も高齢者福祉(年金給付に対する国庫負担分)も、どっちも現金バラマキで同じだと思うわけですが、世間の報道ニュアンスは確実に違うように感じます。
高齢者福祉は善であり、子ども手当は悪だ、と。
年金を受け取れる世代は、それは政府と過去に交わした契約だから、と反論するらしいですが、その契約を履行するにあたり負担をさせられる側はその当時には生まれてすらいない、という現実。
高齢者福祉にかかる予算の数分の1以下でも、子ども手当はバラマキだと酷評するが、子供手当ての数倍な予算規模でバラ撒かれる年金に対しては「福祉」という称号を得るという不可解。
どこまで欲深い世代なのだろうか、今の団塊世代と称されるグループは。
今のこの豊かな日本を無借金で築き上げてきたのであれば、彼らが過去に積み立ててきた年金額に対して国庫負担という特別配当を加算して支給しても構わないとは思いますが、豊かに見えている全ての公共財は借金で作られているのです。
それら借金の証文の連帯保証人の欄には、まだ生まれてもない子供たちの名前を書くスペースが空白で確保され、出生届が届いたら、そのスペースに記名させられる・・・と言い換えても過言ではないでしょう。
誰も、この不条理に気がつかないのですか?