トヨタCM無期限自粛、の噂
古今のアメリカにおけるトヨタバッシングの酷さは、トヨタという会社よりも日本叩きの様相であろう。
トヨタのハイブリッド車には通常の油圧ブレーキの他に回生ブレーキと呼ばれる電気ブレーキが備わっている。
エンジンブレーキのような感じでモーターをブレーキ代わりにすることで、逆に電気が起きる(発電所のタービンと同じ)ことを利用して、電池に充電するというものだが、回生ブレーキで多くの発電を得るためには、単にエネルギーを熱として放出してしまう油圧ブレーキの介入をなるべく防がないといけない。
ドライバーが要求する減速度を回生ブレーキだけで賄えない場合に油圧ブレーキが大きく作動する原理になっている。
普段であれば、この仕組みはプログラム通り、実に効率的に稼働されているようだ。
で問題となってる「欠陥」とは、ABSを作動させるほどの急ブレーキの操作をしたときだ。
ブレーキペダルの開度の変化率を元に「ABSを作動させるほどの急ブレーキ」かどうかをコンピュータが判定して油圧ブレーキをどこくらい作動させるかを判定していると思われるが、ブレーキ機構が2種類あることが災いして、ドライバーの意志に反して、油圧ブレーキによる強力なブレーキ力の介入が遅れる(できるだけ回生ブレーキを使おうと頑張りたがる)、という現象を「欠陥」と称してる模様だ。
これにABS作動時特有の(回生ブレーキのない普通の車でも同じく感じる)「空走感」の存在が、更に誇張されて報道されていると思われる。
で、この「欠陥」問題は単に、アメリカが内政的に行き詰まってることから問題の捌け口を外に求めた結果であるわけで、プリウスが大丈夫だったとしても別の「外国企業」が槍玉に挙げられただけの話で、トヨタに対しては災難の一言に尽きる。
前置きが長くなったけれど、そんな中でトヨタの「CM無期限自粛」の噂。
Twitter が情報ソースらしく信憑性に心もとないのだけれど、まぁ一連の「関係者によれば」の枕詞のつく小沢報道と比べても遜色ないか・・・
もし本当に「トヨタがCM無期限自粛」だとしたら、これは大いに喜ぶべきことであろう。
日曜に献血に行けば、半分のチャンネルはテレビショッピングをやってて、残るチャンネルの中から1時間の採血時間を埋めるに妥協したは相撲か競馬だけだった。
子供店長のCMを見たことがあるが、あれだけでトヨタ車を買いたくなくなる気分の悪さ。
どんどん大口のスポンサーが降りればテレビは変わらざるを得なくなる。
変わることができないテレビ局は廃業の道を辿らざるを得ないわけだが、きっとそのほうが日本にとっていいと思う。