独立型太陽光発電 に UPS を華麗に組み合わせる(ノイズ対策) 後編

 だいぶ間が空いてしまいましたが、中編 の続きです。



 見よう見まねでノイズ対策をしている(つもりの)うちに漏電ブレーカーを飛ばしたりコンデンサを次々と破壊したり・・・2週間かけて試行錯誤していたのですが、ようやくUPSがバッテリー側に発するノイズを封じ込めることに成功しましたよ〜
 以下ツラツラと書いていきますが、もし専門の方が訪問なさったならば、この対策方法が 良い/悪い コメント頂けると幸いです。


Yコン実装



 耐圧が低いせいか次々とコンデンサが破壊していったため、900V なガイガー管 J209 のために購入してあった 0.1μ/1kV を投入することにします。
 更に念には念をで、0.1μF/1kV を直列にして、耐圧 2kV 相当にします。


http://dl.ftrans.etr.jp/?6015d38e07e04eaa83bd87e0f35aa5562d6b3fd9.png http://dl.ftrans.etr.jp/?e19c4ae9684547689978fd3a6f9f4a9909d766e5.png
※左のイラストではバッテリーが右側、右の回路図では左側、とミラーになってて申し訳ありません


http://dl.ftrans.etr.jp/?6983313bf67042c18f83bcfca5ce363beb8cce95.jpg


 直列に伴いコンデンサ容量は半分になるので、0.05μF 相当で、60Hz に対するインピーダンスは 53kΩ
 漏電電流量は 1.8mA と求まり、仮にアース線が外れた場合であっても十分に安全な電流値になります。


http://dl.ftrans.etr.jp/?f1d6ecb904ad4f2ba9f4f1b54bc700e2344cb3ed.png


 UPS のコンセントを引っこ抜いて強制的に停電状態にしてバッテリーから AC100V を作らせてみるテストにおいては全く問題なくなりました。
 しかし本番の昼間は、対策前(3000rpm超え)よりは改善しているものの、これでは及第点にもおぼつかないです。


非絶縁な UPS を対策する



 手動で停電状態にしたときは問題なくて、拙作「バッテリー電圧に応じてUPSを停電させる装置」が機能している昼間にはノイズまみれになる・・・
 もう原因は「それ」しか考えられません。(製作記事はこちら


 回路を見直すと、2c・10A のリレーを 20A 相当にすべく2回路を並列とし、片相切替にしています。
 片相切替えということは、もう片相は常に繋がりっぱなし・・・
 これか・・・

改善前 改善後
http://dl.ftrans.etr.jp/?bef3606e0e15475896a73e18fca07a00ba4e4023.png http://dl.ftrans.etr.jp/?8f8f7fa0ff964a8a8c389d0bb83e129738548119.png

※どちらもクリックすると大きく見えます


 こんな感じに変更してみました。


 今のところ冷蔵庫などは別系統を使って給電しており、当 UPS 系統の負荷はパソコン類だけ。
 最大でも 300〜400W 程度の消費なので 10A でも大丈夫ですが、もう1つ同じ 2cリレー を買ってきて並列にしてやって 20A 相当にしたほうがいいかなとは思ってます。。


 Yコン + 停電させる装置の改良 の効果は・・・?


http://dl.ftrans.etr.jp/?4fe81629d7894bf890248ba07b988123e4d0eeb3.png


 すばらしい・・・
 UPSインバーター代わりに使い始める以前と同じくらい、超絶安定した測定環境に戻ることに成功しましたよ。


 いちおノイズ対策としては本編にて無事に解決と相成りましたが、ちょっと波形が・・・


 ピコーンと来てる時間帯は当地で雨が降っておりましたが、β遮蔽なし(ブルー)側に注目したとき、11/25 の正午前後の 700cpm、翌26日の朝の 800cpm弱、ともに日常の正常範囲から逸脱しています。
 これらは、台風クラスの大雨のときでも 600cpm 程度までしか上がるべきじゃないないというのに、大した降りでもない今回の雨で、こんだけの値って一体・・・


(追記)2014/11/27
 濃い雨の件は別記事でエントリーしました。
 過去2年弱の間で、2位か3位の濃さの雨が降りました をどうぞ