独立型太陽光発電 に UPS を華麗に組み合わせる(ノイズ対策) 後編
だいぶ間が空いてしまいましたが、中編 の続きです。
見よう見まねでノイズ対策をしている(つもりの)うちに漏電ブレーカーを飛ばしたりコンデンサを次々と破壊したり・・・2週間かけて試行錯誤していたのですが、ようやくUPSがバッテリー側に発するノイズを封じ込めることに成功しましたよ〜
以下ツラツラと書いていきますが、もし専門の方が訪問なさったならば、この対策方法が 良い/悪い コメント頂けると幸いです。
Yコン実装
耐圧が低いせいか次々とコンデンサが破壊していったため、900V なガイガー管 J209 のために購入してあった 0.1μ/1kV を投入することにします。
更に念には念をで、0.1μF/1kV を直列にして、耐圧 2kV 相当にします。
※左のイラストではバッテリーが右側、右の回路図では左側、とミラーになってて申し訳ありません
直列に伴いコンデンサ容量は半分になるので、0.05μF 相当で、60Hz に対するインピーダンスは 53kΩ
漏電電流量は 1.8mA と求まり、仮にアース線が外れた場合であっても十分に安全な電流値になります。
UPS のコンセントを引っこ抜いて強制的に停電状態にしてバッテリーから AC100V を作らせてみるテストにおいては全く問題なくなりました。
しかし本番の昼間は、対策前(3000rpm超え)よりは改善しているものの、これでは及第点にもおぼつかないです。
非絶縁な UPS を対策する
手動で停電状態にしたときは問題なくて、拙作「バッテリー電圧に応じてUPSを停電させる装置」が機能している昼間にはノイズまみれになる・・・
もう原因は「それ」しか考えられません。(製作記事はこちら)
回路を見直すと、2c・10A のリレーを 20A 相当にすべく2回路を並列とし、片相切替にしています。
片相切替えということは、もう片相は常に繋がりっぱなし・・・
これか・・・
改善前 | 改善後 |
※どちらもクリックすると大きく見えます
こんな感じに変更してみました。
今のところ冷蔵庫などは別系統を使って給電しており、当 UPS 系統の負荷はパソコン類だけ。
最大でも 300〜400W 程度の消費なので 10A でも大丈夫ですが、もう1つ同じ 2cリレー を買ってきて並列にしてやって 20A 相当にしたほうがいいかなとは思ってます。。
Yコン + 停電させる装置の改良 の効果は・・・?
すばらしい・・・
UPS をインバーター代わりに使い始める以前と同じくらい、超絶安定した測定環境に戻ることに成功しましたよ。
いちおノイズ対策としては本編にて無事に解決と相成りましたが、ちょっと波形が・・・
ピコーンと来てる時間帯は当地で雨が降っておりましたが、β遮蔽なし(ブルー)側に注目したとき、11/25 の正午前後の 700cpm、翌26日の朝の 800cpm弱、ともに日常の正常範囲から逸脱しています。
これらは、台風クラスの大雨のときでも 600cpm 程度までしか上がるべきじゃないないというのに、大した降りでもない今回の雨で、こんだけの値って一体・・・
(追記)2014/11/27
濃い雨の件は別記事でエントリーしました。
過去2年弱の間で、2位か3位の濃さの雨が降りました をどうぞ