浜通りの地震は潮位に連動か?

 参議院選が終わったタイミングを見計らって「放射能が海へダダ漏れ」という深刻な発表がなされました。
 東電や政府を信用していない人たちにとっては「事故直後から一貫してダダ漏れが続いている」は周知のことで全く驚きもしないと思いますが。


 以前から「フクイチ構内で地下?から水蒸気が吹き出している」という噂話は流れてはいましたが、18日/23日/25日と3日に渡り「3号機から湯気が出ている」と東電が公式に発表しています。


 数億ベクレルの汚染水の存在を認めたり、ここ最近の東電の様子は変です。
 併せて23日頃から浜通りや福島沖で細かい地震も増えてきました。
 なにか事態が進行している気がします。


 ある推論のもと、とあるグラフと地震との相関関係を図にしてみました。
(この記事は26日AMに書いてます。7/26PM以降の薄い色は地震予想です。)


http://h.wakwak-koba.jp/garakuta/sea-level-and-earth-quake.png


 何か分かりますでしょうか?
 浜通り/福島沖が震源だとして発表された地震 と、小名浜港の潮位 を合成したものです。

7/23 震源 マグニチュード 7/24 震源 マグニチュード 7/25 震源 マグニチュード
11:03 福島県 M4.5 12:05 浜通り M3.0 21:44 浜通り M3.2
12:02 浜通り M5.2 14:34 浜通り M3.5 22:38 浜通り M3.3
12:17 浜通り M2.9 19:48 浜通り M3.3 00:08 浜通り M3.2
14:44 浜通り M3.1       01:55 福島県 M3.9
18:41 浜通り M2.6
19:48 浜通り M3.6

 震度1以上を記録した有感地震のみなので、実際にはもっとあるかもしれません。


 7/23・24 に関しては、干潮で最も潮が引いた(海面が下がった)ところから、戻る途中の時間帯に地震が多発しています。
 満潮から潮が引き始めるところでも地震が起きてます。


 潮の満ち引きの途中で、潮位がゼロになった時点で安定し、地震も止まってます。
 25日は、その前に比べて干潮時の潮の引きが少ないせいか、「いつもの午後」には地震が起きておらず(震度1未満で起きてる可能性は否定しない)、その反動か知らないですが、次の深夜の干潮から満ち始めるところで揺れてます。


 メルトアウトした核燃料の付近の状態は

潮が引く  = 山からの地下水が流入しやすくなる (塩分濃度が下がる)
潮が満ちる = 海からの海水が流入しやすくなる  (塩分濃度が上がる)

だと思います。
 今の時期は地下水のほうが海水よりも圧倒的に冷たいので、潮位変化が -80cm から +60cm にまで大きく変化するとき、冷却水(笑)に大きな温度変化が起きて地震に繋がるのでは?という気がしなくもありません。


 23日の潮位 -80cm クラスの引き具合は早々あるわけでなく、前回には6月下旬〜7月上旬にあったようです。
 その頃に何か出来事ありましたでしょうか?
 次回、それくらい引くのは11月初旬までなく、その間は精々 -60cm くらい。


 どちらにせよ、海水温度は夏ほどには上昇しませんので、逆に言えば、海水と地下水の温度差が一年を通じて最大になる今の時期に、-80cm も大きく潮が引いたことで起きた「偶然の地震」かもしれませんが。


 26日以降は25日よりも潮の引きが弱いので、また揺れ事情が変わってくるとは思いますが、地震と潮位との連動性を疑いつつ注視していく必要があるように思います。


 まぁ、どっちにしろ炉外で地下水と海水で冷やされている状態なのだろうから、悲観的というより絶望的な状態に変わりはありませんが・・・