若松ガイガー 20120423版 公開

 本記事には古い情報が含まれている場合があります。まとめページ を作成しましたので併せて御覧下さい。


 放射能測定ブームも峠を越えて既に過ぎ去ったせいか、J408 という管が1本300円ちょっとで在庫処分されていたので、仮に不良率50%だったとしても安いぞ、ってことで10本ほどまとめ買い。
 標準Mark2、互換機(J306×2)互換機(J209)と3種類で平行測定テストさせてましたうち、J306×2 → J408×4 に換装しようと思い、交換ついでに 20120312版ファームをセットしてみますれば・・・


 たまたまリチウム電池を外してネットワーク線も外していたのですが、時計表示部分(液晶上段)に表示のゴミが派手に出たままになっているじゃありませんか!


 「リチウム電池がないときに時計表示部分に盛大なゴミが残る」などという分かりやすいバグが2ヶ月に渡って放置(誰からもクレームがない)ということは、よほど利用しておられる方が少ないのか・・・? と半ばガッカリするところでもありますが、99%の人がリチウム電池を装着なさってて「いやぁ、そんなバグが潜んでいるなんて全く気がつかなかったよぉ」だけなのか、はたまた気がついてはいたけど「ただちに影響しないから」ということで気がつかないフリして使って頂けていたのか、そのどちらかだろう・・・と勝手な解釈をしつつ、前置きが大変に長くなりましたが、この情けないバグだけ修正させてください。
 とはいえ、「リチウム電池なし」「NTP時計なし」「GPSなし」という時刻なしの利用形態は基本的にノーマークなので、他にも未発見のバグが残ってるかもしれません。(指摘いただけば修正はしますが、積極的にバグを探す気分では・・・)


 ちなみに、オリジナルファームのほうは新ファームがないか特定のサイトに定期的に接続しに行く仕様になっているので、その「特定サイト」の管理者の人がアクセスログを確認すれば、どのくらい利用者がいるかザックリ把握できるかと思いますが、私のファームウェアは自動更新という機能を削除してしまったことで、どの程度の利用があるのかサッパリ分かりません。

 
20120423版 ファームウェア一式 20120717版をお使い下さい


20120312版との機能比較 (20120312版の仕様はこちらを参照ください)

  • 最大省電力(USB無効化)時にボタン長押しでリセットが効かない件に暫定対処
  • リチウム電池なしで時刻がないとき表示にゴミが残るバグを修正
  • ネットワークケーブルの活線挿抜の仕様変更
  • WebPostサービスでfixedValue=0時に初回のみ送信する項目が送信されないバグ修正

注意


 以前に本家のオリジナルファーム Ver1.0 を利用されていた方の mbed 内に GEIGER-2.bin というタイムスタンプ 2008/01/01 のファイルが出来ている場合があります。


 1/7頃に実施された自動アップデートによってダウンロードされたプログラムのようですが、mbed の中に拡張子 BIN のファイルが複数あると意図せぬ誤作動が起きやすくなりますので、私のファームを導入する前に GEIGER-2.BIN は予め削除しておいて下さい。


 特にタイムスタンプが変な(新しいのに古い日付の) BIN ファイルが混じると理解困難な不可解な現象(意図したファームが動いてくれない)が起きやすくなりますので、そんなときには、全てのファーム(拡張子が BIN)を削除して再起動させ、その後に目的の BIN を1つ入れて再起動し直して下さい。


 タイムスタンプが変なファームによって mbed の内部で行われているバージョン管理が狂ってしまったとき、BINファイルがひとつもない状態にして起動させることで狂った管理テーブルがクリアされるようです。


最大省電力時にボタン長押しでリセットが効かない件に暫定対処


 こちらですが、USB無効化させるとソフトからのリセットが効かなくなる仕様のようで今のところ対策がありません。
 そういえば、USB無効化させて mbed の青色LEDが消灯してるときは、mbed の上のリセットボタンも効かないですもんね。
(ちなみにUSB無効中は WatchDog も効かないことが判明)


 かなり残念なところでありますが、とりあえず安全に停止させる手段として、USB無効中は「安全に停止させてリセット」でなく「安全に停止」させる挙動にしました。
 「ファイル書き込み中に電源を切ってしまいFATシステムが壊れる」という事態だけは回避できます。



ネットワークケーブルの活線挿抜の仕様変更


 かなり最初の頃のバージョンから、LAN線の活線挿抜に対応し、Windowsパソコンのように、電源を入れたままLAN線を抜いて別の場所に移動させて挿したらDHCPへアドレスを再要求して〜という風で、電源を入れたままセグメント間の移動ができるようにしたのですが、どうもこれが我が家の環境には調子悪い。


 日中は、こばさん発電プラント から給電させているのですが、太陽光←→商業電力の自動切替時 に発生する瞬停対策としてパソコンには無停電が入っているのですが、ガイガー系モニタリング機器(ハブを含む)は、無防備のままでモロに瞬停の影響を受けます。
 必ずというわけではないのですが、時々ハブが瞬停に耐えられずリセットかかるらしく、ハブがリセット→若松ガイガーがLAN抜けと判定→DHCP再要求→ハブの起動に時間がかかり→アドレスもらえずネットワーク不通に ということが起きてました。


 そもそも固定モニタリングポストでは不安定要因にしかならない活線挿抜に対応させる必要があるのか!?という素朴な疑問にぶちあたり、活線挿抜の有効/無効をパラメータ化させました。
 これまでが強制的に「活線挿抜有効」状態だったので、デフォルトは「有効」にすべきだという意見もあるかと思いますが、たぶん私と一緒で活線挿抜に嫌な経験ある人のほうが多いんじゃないかと思い、誠に勝手ながらデフォルトで「無効」という扱いにさせて頂きました。
(だって我が家の4台では「活線挿抜有効」が活躍した例しがない)


 「有効にしたい」って人は御面倒ですが、env.ini 内に hotSwap=1 と明示してやってください。



J408×4