安房トンネルが無料!で槍平小屋が大盛況(になるはず)

 今年の6月から安房トンネルが無料になるとのことだ。
(3月までの社会実験という扱い)


 平湯〜上高地をタクシー利用するとタクシー料金の他にトンネルの往復分を請求されるので専らバスばかりだったのですが、トンネル無料化ということで、そういうハンデもなくなります。


 これまで「有料トンネル」(それ以前はつづら折りの峠道)という自然の障壁ゆえに加護されていた沢渡の危機!?
 その理由をいくつか列挙してみます。

1.飛騨沢と絡めた周遊コース

 沢渡から入って飛騨沢・新穂高に下りると困るのが帰宅の足
 新穂高〜平湯は定期バスが1時間おきくらいで運行されているので平湯には簡単に戻れるのですが、平湯〜沢渡は1日4本くらいしかバスがなく、仕方なくタクシーを利用するとタクシー以外にトンネルの往復分を請求されるため現実的でありません。
 平湯(新穂高)を基点にすることで、新穂高(平湯)と組み合わせて実に簡単に周遊コースが組めるようになります。

2.近い

 平湯から中ノ湯は精々5分の距離、沢渡と比較して圧倒的に近いのです。
 バス代に含まれていたであろうトンネル代がなくなるので多少は安くなるかもしれませんし、トンネルの往復分を請求されることもなくなるのでタクシー利用の敷居も大幅に下がります。

3.温泉

 沢渡にも一応はあるが、個人的にはアレは温泉とは見なしていないので・・・
 下山して温泉♪に都合がいいのは、平湯や新穂高なのであります。
 車じゃなくてバスで来る場合であっても、平湯のバスターミナルにはコインロッカーがありますので、温泉セットをそこへ入れておくことで下山後の温泉対策は完璧です。

4.広大な駐車スペース

 谷沿いで既に限界となっている沢渡とは大きく異なり、アカンダナの巨大な駐車場の他に、平湯界隈には駐車場に出来そうな場所が多く残っています。
 今は土砂崩れで通行止めになっている新・国道471号線沿いの未利用地(更地)も駐車場に利用できます。

 こんな風で、沢渡が優位に残る点は皆無と言っていいと思います。
 この実験が恒久化したら、ずばり、上高地の表玄関は平湯 になります!


 沢渡↓平湯↑で、単に「パイの受け手が変わるだけの話」なのですが、今回パイが貰えるのは
   ・高山や平湯のタクシー業界(特需と言っていいだろう)
   ・平湯や新穂高の温泉街(高山にも好影響波及)


などは当たり前として、密かな穴場として 槍平小屋 あたり。
 先に挙げたように、周遊化が容易になることで槍沢ピストンが減りコースに飛騨沢を組み入れるグループが増えることは確実との読み。


 建物が雪崩の被害に遭われて6月の復旧を目指して頑張っておられるとのことですが、何とか7月のシーズンに間に合ってもらいたいものです。